Exchange Online ユーザーメールボックス送受信制限

こんにちは、酒井です。

Microsoft 365 や Office 365 ライセンスに含まれるメールサービス Exchange Onlineには、大量のメール送受信を防ぐ制限機能があります。

スパムメール受信に対する保護や、組織のメールアカウントが乗っ取られ悪意のあるメールを大量送信してしまうこと防ぐために設けられています。

一方で、通常の運用で大量のメールを送受信する場合は本制限に抵触し期待する運用ができません。

以前テナントにおける受信制限として、[【Exchange Online】IPスロットリング回避方法]を紹介しました。

本記事では、メールボックス(ユーザーメールボックスや共有メールボックス)にて設けられている定量的な送受信制限についてご紹介します。なお、受信と送信における主語はExchange Online のメールボックスとして記載しております。

受信制限


1時間3,600通の受信制限

メールボックスあたり、1時間に組織内外合わせて3,600通までしか受信できません。

1時間以内に3,601通目のメールが配送されてきた場合は、送信元にNDR(配信不能通知)を返します。なお、解除までは最大1時間必要で、解除後は受信が可能となります。

再送処理については内部からのメールか外部からのメールかで異なります。内部の場合は解除のタイミングで再送処理がはしります。外部の場合は再送処理ははしりません。

送信制限


宛先1000アドレスの送信制限

一度のメールにおけるToやCC、BCCで指定可能な宛先アドレスは最大1000アドレスです。

なお、既定では500アドレスが上限として設定されています。上限緩和にはメールボックスまたはExchange Online ライセンスプランごとに設定変更が必要です。

また、Exchange Online の設定項目名は[受信者の制限を設定する]となっています。あくまでExchange Online のメールボックスからメール送信する際の”受信者”なので、メールボックスを主語とした場合には送信の際に適用される制限です。少しややこしくて混乱しますよね。

万が一1つのメールで1000アドレスを超えるシナリオがある場合は、メーリングリストを作成して複数の宛先を1つのアドレスにまとめるなど工夫が必要です。メールが有効なセキュリティグループでメーリングリストを作成する方法は[メールが有効なセキュリティグループの作成]で紹介しています。

1日10,000アドレスの送信制限

メールボックスあたり、1日に組織内外あわせて10,000アドレスまでしか送信できません。

10,001アドレス目を送信した場合は、送信元にNDR(配信不能通知)を返します。なお、解除まで最大24時間必要で、解除後送信が可能となります。

再送処理については行われません。

本制限に対する対策としては、「宛先1000アドレスの送信制限」と同様に大量の宛先へ送信する場合はメーリングリストを用いる工夫が有効です。

1分間30通の送信制限

メールボックスあたり、1分間に組織内外合わせて30通までしか送信できません。

31通目を送信した場合は、送信元に遅延メールとしてとどまります。

再送処理は、1分経過後に行われます。

1分間に30通というと、2秒に1通送信していることになります。したがって本制限に抵触することは基本的にないかと存じます。仮に抵触したとしても1分経過後に遅延メールから再送されますので、盈虚は少ないでしょう。

まとめ


Exchange Online のメールボックスにおける定量的な送受信制限は、

  • 1時間あたり3,600通までしか受信できない
  • 1度のメールで1,000アドレスまでしか送れない
  • 1日に10,000アドレスまでにしか送れない
  • 1分間に30通までしか送信できない

となります。

他のメールサービスと比較する際や、大量のメール送信が必要になった際にぜひ押さえておきたいですね!


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