これまで、取引先やパートナーとのコミュニケーションはメールや電話が主流でした。しかし、これらの手段には、情報の即時性が低い、複数人での情報共有が難しい、添付ファイルの更新管理が煩雑といった課題があります。そこで、Microsoft Teamsを活用することで、リアルタイムのチャット、会議、ファイル共有、画面共有など、より効率的な外部コミュニケーションが実現できます。

本記事では、Teamsを外部とのコミュニケーション手段として活用する概要と、そのメリット、そしてどのようなケースでTeamsの導入を検討すべきかをわかりやすく解説します。

Teams外部コミュニケーションの基本概要

Teamsでの外部コミュニケーションとは?

Microsoft Teamsは、社内の連携だけでなく、外部の取引先やパートナーともシームレスにコミュニケーションを行えるツールです。Teamsの特徴として、以下のような機能が挙げられます

  • リアルタイムチャット
    即時性のあるメッセージのやり取りが可能
  • オンライン会議
    ビデオ会議や音声会議で、顔を合わせながら議論ができる
  • ファイル共有
    OneDriveやSharePointと連携し、最新ファイルの共有・共同編集が可能
  • 画面共有
    プレゼンテーションやデモをリアルタイムで行える

外部コミュニケーションの導入方法

従来は、メールや電話での連絡が主流でしたが、Teamsでは「ゲストユーザー」として外部の方を招待する方法や、相手側のテナントに自社のユーザーが参加する方法など、さまざまな運用方法が存在します。
ただし、本記事ではまず、外部とTeamsで連携するメリットと、どのような状況でTeamsを採用すべきかという基本的な考え方に焦点を当てます。

具体的な招待方法等については以下記事で紹介

Teams外部コミュニケーションのメリット

リアルタイムの連携で即時対応が可能

  • 迅速な意思決定
    チャットやオンライン会議を利用することで、メールよりも速く意見交換ができ、即時の意思決定が可能です。
  • 即時ファイル共有
    最新のファイルをクラウド上で共有し、共同編集がリアルタイムで行えるため、常に最新情報をチーム全体で把握できます。

複数のコミュニケーション機能の統合

  • オールインワンのプラットフォーム
    チャット、会議、ファイル共有、画面共有など、複数のコミュニケーション機能が一体化しているため、別々のツールを使い分ける手間が省けます。
  • 一元管理
    外部とのやり取りもTeams上で管理できるため、記録や検索が容易になり、業務効率が向上します。

コスト削減とセキュリティ向上

  • コスト削減
    メールや電話のほか、複数のツールを導入する必要がなくなるため、ライセンスや運用コストの削減が期待できます。
  • セキュリティの統制
    Microsoft 365のセキュリティ機能を活用することで、情報漏えいリスクを低減し、アクセス権限やデータ保護のポリシーを統一して運用できます。

Teams外部コミュニケーションを選ぶべきケース

頻繁なやり取りが発生する場合

  • 定期的なミーティングやプロジェクト
    長期にわたって複数のやり取りが必要なプロジェクトでは、Teams上でのリアルタイム連携が非常に有効です。
  • 即時対応が求められる取引先
    迅速なコミュニケーションが必要な取引先との連携では、Teamsでのチャットや会議が有利です。

ファイルの共同編集や情報共有が不可欠な場合

  • 共同編集が必要なプロジェクト
    複数の関係者が同時に資料を編集する必要がある場合、Teamsでのファイル共有と共同編集機能が大きなメリットとなります。
  • 情報の一元管理が求められる場合
    メールや電話では分散しがちな情報を、Teams上で一元管理することで、情報の漏れや更新の遅れを防げます。

セキュリティと管理の統一が必要な場合

  • 機密情報を扱う取引先との連携
    外部との情報共有にあたって、セキュリティ面での統一管理が重要な場合、自社または取引先のテナント内でTeamsを活用することで、アクセス制御が容易になります。
  • 内部ポリシーと連携する必要がある場合
    社内のセキュリティポリシーや情報管理ルールを外部にも適用する必要がある場合、Teamsでの運用が効果的です。

まとめ

従来のメールや電話でのやり取りには、リアルタイム性や情報共有の面で限界があります。Microsoft Teamsは、チャット、オンライン会議、ファイル共有、画面共有といった多彩な機能を統合しており、外部との連携においても大きなメリットを提供します。

  • 即時性と効率性
    リアルタイムのコミュニケーションで迅速な意思決定を実現
  • 一元管理
    すべての連絡手段と情報をTeams上で管理できる
  • セキュリティとコスト削減
    統一されたセキュリティポリシーの下で運用し、運用コストも削減可能

Teamsで外部ユーザーとコミュニケーションを取ることで、業務効率の向上や情報共有の円滑化が期待できます。特に、頻繁にやり取りが発生するケースや、長期にわたって共同編集が必要なプロジェクトにおいては、Teamsの導入が強く推奨されます。

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