「あれ?さっきWordで保存したはずのファイル、アイコンがいつもと違う…?」 「拡張子が『.odt』になっていて、会社の人に送ったら『開けない』と言われてしまった…」 「Excelが自動保存されないと思ったら、変な形式で保存されてた!」
Microsoft Office(WordやExcel)を使っているのに、なぜかファイルが「オープンドキュメント」という見慣れない形式で保存されてしまい、困惑した経験はありませんか?
この現象は、故障やウイルスではなく、Officeアプリケーションのデフォルト(標準)設定が、意図せずオープンドキュメント形式になっていることが原因です。
でも、ご安心ください!この設定は簡単な手順で元に戻すことができます。 この記事では、Word、Excel、PowerPointそれぞれで、デフォルトの保存形式を使い慣れたOffice標準の形式(.docx, .xlsx, .pptx)に戻す方法を、誰でもできるように分かりやすく解説します。
そもそも「オープンドキュメント形式」とは?

そもそも「オープンドキュメント形式(OpenDocument Format, ODF)」とは、特定のソフトウェアに依存しない、国際標準規格のファイル形式のことです。代表的なものに以下の拡張子があります。
.odt
: 文書ファイル (Wordの.docxに相当).ods
: 表計算ファイル (Excelの.xlsxに相当).odp
: プレゼンテーションファイル (PowerPointの.pptxに相当)
LibreOfficeやOpenOfficeといった無料のオフィスソフトでは標準の形式ですが、Microsoft Officeでも互換性のためにこの形式での保存が可能です。何かの拍子に、このオープンドキュメント形式が「標準の保存形式」として設定されてしまうことがあるのです。
便利な形式ではあるものの、Microsoft Officeユーザー同士でやり取りする場合は、レイアウトが崩れたり、一部の機能が使えなくなったりする可能性があるため、やはり標準の形式で保存するのが安心です。
【解決手順】デフォルトの保存形式をOffice標準に戻そう!

それでは、さっそく設定を変更していきましょう。お使いのアプリケーションごとに手順を確認してください。
【Word編】保存形式を「.odt」から「.docx」に戻す方法
Word文書が意図せず .odt
形式で保存されてしまう場合は、以下の手順で設定を変更します。
- Wordを開き、画面左上の [ファイル] タブをクリックします。
- 左側のメニューから [オプション] を選択します。
- 「Wordのオプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューから [保存] をクリックします。
- 「文書の保存」という項目の中にある 「標準のファイル保存形式」 のドロップダウンメニューを開きます。
- 「Word 文書 (*.docx)」 を選択します。
- 最後に [OK] をクリックして設定を保存すれば完了です。
【Excel編】保存形式を「.ods」から「.xlsx」に戻す方法
Excelブックが意図せず .ods
形式で保存されてしまう場合は、こちらの手順です。
- Excelを開き、画面左上の [ファイル] タブをクリックします。
- 左側のメニューから [オプション] を選択します。
- 「Excelのオプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューから [保存] をクリックします。
- 「ブックの保存」という項目の中にある 「この形式でファイルを保存」 のドロップダウンメニューを開きます。
- 「Excel ブック (*.xlsx)」 を選択します。
- 最後に [OK] をクリックして設定を保存すれば完了です。
【PowerPoint編】保存形式を「.odp」から「.pptx」に戻す方法
PowerPointのプレゼンテーションが .odp
になってしまう場合も同様に設定します。
- PowerPointを開き、画面左上の [ファイル] タブをクリックします。
- 左側のメニューから [オプション] を選択します。
- 「PowerPointのオプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューから [保存] をクリックします。
- 「プレゼンテーションの保存」という項目の中にある 「この形式でファイルを保存」 のドロップダウンメニューを開きます。
- 「PowerPoint プレゼンテーション (*.pptx)」 を選択します。
- 最後に [OK] をクリックして設定を保存すれば完了です。
まとめ|これでもう安心!快適なOfficeライフを
お疲れ様でした! 以上の設定で、次回からファイルを新規保存する際は、自動的に使い慣れたOfficeの標準形式で保存されるようになります。
もし、急いでいて「上書き保存」や「自動保存」に頼っていたら、意図しない形式で保存されていることに気づきにくいかもしれません。「ファイルがうまく開けない」「自動保存されない」と感じたら、まずはこの設定を見直してみてください。
これでもう、ファイルの形式に悩まされることなく、快適にOfficeをお使いいただけます。

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