• Web会議中、『声が遠いですね』と言われてしまう……
  • PCのマイクだと、キーボードを叩く音がうるさいと指摘された

社内でのTeams利用が定着したものの、こうした「音質」に関する悩みを相談されることはありませんか?

総務や経理と兼務しているIT担当者様にとって、「高いマイクやヘッドセットを全員分買い揃える」という予算の捻出は難しいのが現実ですよね。

実は、追加費用を一切かけずに、今すぐ音質を劇的に改善する方法があります。

それは、「手持ちのスマートフォンをマイクとして使う」という方法です。

この記事では、Microsoft Teamsの便利機能「コンパニオンモード」を使って、PCとスマホの "いいとこ取り" をする手順を解説します。


なぜ「PCマイク」は音質が悪いのか?

多くのノートパソコンに内蔵されているマイクは、構造上、以下のような弱点があります。

  • 集音性が低い: 口元から距離があるため、周囲の雑音(エアコンの音など)を拾いやすい。
  • 振動を拾う: キーボードを打つ振動が直接伝わり、「ガタガタ」というノイズになりやすい。

一方で、皆さんがお持ちのスマートフォンは、「通話」をするために作られたデバイスです。

そのため、人の声をクリアに拾う性能やノイズキャンセリング機能が、一般的なPCマイクよりも圧倒的に優れています。

このスマホの性能を、Web会議のマイクとして活用しない手はありません。

【手順】PC画面+スマホ音声(コンパニオンモード)の接続方法

Teamsには、1つの会議にPCとスマホの両方から参加する「コンパニオンモード」という機能があります。

これを使えば、「画面共有や資料閲覧はPCの大画面で」「音声のやり取りは高音質なスマホで」という使い分けが可能になります。

手順1:PCで会議に参加する(※最重要ポイントあり)

まず、通常通りパソコンからTeams会議に参加します。

この時、必ずPC側の「マイク」と「スピーカー」をオフにしてください。

注意:ハウリング(キーンという音)を防ぐために
PCとスマホの両方でマイク・スピーカーがオンになっていると、音がループして強烈な不快音(ハウリング)が発生します。
PC参加時の設定画面で「オーディオを使用しない」を選択するか、参加後にマイクとスピーカーをミュートにしてください。

手順2:スマホでTeamsアプリを開く

次に、スマートフォンのTeamsアプリを立ち上げます。

PCと同じアカウントでログインしていれば、画面上部に「(会議名)が進行中です」という通知バーが表示されます。

手順3:「このデバイスを追加」を選択する

通知バーの「参加」ボタンをタップすると、参加方法を選ぶ画面が出ます。

ここで「このデバイスを追加」を選択してください。

  • このデバイスを追加: PCとスマホの両方を接続状態にします(今回の正解)。
  • このデバイスに転送: PCを切断し、スマホだけに切り替えます。

手順4:スマホをマイクとして使う

これで接続完了です。

スマホをデスクの上に置き、スピーカーフォン状態で話せば、高性能な会議用スピーカーマイクの代わりになります。

PCのマイクと違い、キーボードの打鍵音も入りにくく、相手には非常にクリアな声が届きます。


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よくある質問(FAQ)

Q
特別な機材やアプリの課金は必要ですか?
A

いいえ、不要です。 会社のPC、個人の(または会社支給の)スマートフォン、そして無料のMicrosoft Teamsアプリがあれば、追加費用0円ですぐに実践できます。

Q
「キーン」という音が鳴ってしまいます。
A

PC側の音声が生きていませんか?
ハウリングの原因の9割は、PCとスマホの両方で音を出していることです。
PC側の音量(スピーカー)をゼロにするか、会議接続設定で「オーディオなし」を選んでいるか再確認してください。

Q
スマホのバッテリー消費は激しいですか?
A

映像と音声を扱うため、多少消費します。
長時間の会議になる場合は、充電ケーブルを繋いだ状態で使用することをおすすめします。

Q
相手には「スマホで参加している」とバレますか?
A

参加者リストには1名として表示されますが、アイコンの横にスマホマークが付く場合があります。

まとめ

高価なヘッドセットを買わなくても、手元のスマホを活用するだけでWeb会議の品質は劇的に向上します。

「PC画面を見ながら、クリアな音声で会話する」

このコンパニオンモードは、一度体験すると戻れないほど快適です。

ぜひ次回の会議で試してみてください。

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