SharePoint Onlineをファイルサーバーとして活用している企業は多く、オンプレのファイルサーバーやNASの切り替え先としても良く採択されるサービスです。
一方、ファイルサーバーとして活用する中で必ずぶつかる壁が容量問題です。
SharePoint Onlineは容量の考え方が少しややこしいので、混乱される方も多いかもしれません。
この記事ではSharePoint Onlineの容量の考え方とストレージ節約方法についてご紹介いたします。
SharePoint Onlineの容量制限:基本的な理解
SharePoint Onlineは、Microsoft 365の一部として提供されるクラウドベースのサービスです。
企業はこのプラットフォームを使用して、ドキュメントの格納や共有、バックアップの取得やバージョン管理などを行うことができます。
しかし、SharePoint Onlineの使用には一定の容量制限があります。容量制限を理解することは、効果的なストレージ管理と節約のために不可欠です。
SharePoint Onlineの容量制限は、サブスクリプションの種類と購入したユーザーライセンスの数によって異なります。
基本的に、SharePoint Onlineは1TBのストレージを提供し、追加のライセンスごとに10GBのストレージが追加されます。
例えば、100のユーザーライセンスを持つ組織の場合、テナント全体のストレージは1TB(基本ストレージ)+ 1,000GB(ユーザーライセンスごとに10ギガバイト)= 2TBとなります。
ただし、テナント全体のストレージ上限は25TBまでとなっています。これを超えるストレージが必要な場合は、Microsoftのサポートに連絡して追加のストレージを購入することが可能です。
SharePoint Onlineの容量制限:詳細な視点
SharePoint Onlineの容量制限を理解するためには、以下の要素を考慮する必要があります。
サイトコレクションのストレージ制限
SharePoint Onlineの各サイトコレクションは、最大25TBのストレージを利用できます。これは、サイトコレクション内のすべてのサブサイトとドキュメントライブラリを含みます。
ファイルサイズとファイルタイプ
SharePoint Onlineでは、1つのファイルの最大サイズは100GBです。また、一部のファイルタイプ(.ashx、.asmx、.json、.soap、.svc、.xamlx)はブロックされています。
リストとライブラリ
SharePoint Onlineのリストとライブラリは、最大300万のアイテムまたはファイルを格納できます。ただし、ビューの制限や同期制限など、他の制限が適用される場合があります。
SharePoint Onlineのストレージを節約する方法
SharePoint Onlineの容量制限を考慮に入れると、ストレージを節約するための運用が必要になります。以下に、そのためのいくつかの方法を提案します。
不要なデータの削除
定期的にSharePoint Onlineのサイトを見直し、不要なファイルやアイテムを削除することで、ストレージを節約することができます。これには、古いバージョンのドキュメントや、長らく使用されていないリストやライブラリの削除が含まれます。
ファイルの圧縮
大きなファイルは、圧縮してからSharePoint Onlineにアップロードすることで、ストレージを節約することができます。特に、画像やビデオなどのメディアファイルは、圧縮することで大幅にサイズを縮小することが可能です。
他ストレージの利用
SharePoint Onlineの容量制限に達した場合、他ストレージサービスを利用することも考慮に入れるべきです。例えば、OneDrive for BusinessやAzure Blob Storageなどのサービスは、追加のストレージスペースを提供し、SharePoint Onlineとシームレスに統合することができます。
あらかじめ、個人用のファイルはSharePoint Onlineに保存せずOneDrive for Businessに保存するといったレギュレーションを組織で作成しておくこともおすすめです。
まとめ
SharePoint Onlineは便利なサービスである一方、一定の容量制限があります。これらの制限を理解し、効果的なストレージ管理と節約の戦略を立てることで、SharePoint Onlineを最大限に活用することが可能です。
この情報が、あなたの組織がSharePoint Onlineをより効果的に利用するための一助となることを願っています。
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