Microsoft Teamsでオンラインイベントを企画する際、「新しい会議」ボタンの横にあるプルダウンメニューを見て、手が止まってしまった経験はありませんか?

「"会議"と"ウェビナー"って、何が違うんだろう?」 「"タウンホール"という選択肢もあるけど、一体どんな時に使うの?」

これらの機能は似ているように見えて、それぞれに得意な用途と最適なシナリオがあります。目的と合わないツールを選んでしまうと、「参加者の管理が大変だった」「もっと双方向のやり取りがしたかった」といった失敗につながりかねません。

この記事では、Teamsの「会議」「ウェビナー」「タウンホール」それぞれの特徴と機能の違いを徹底比較し、あなたの目的にぴったりのツールを選ぶための使い分け方を分かりやすく解説します。

一目でわかる!会議・ウェビナー・タウンホールの違い比較表

まずはじめに、3つの機能の最も大きな違いを一覧表で確認しましょう。

会議 (Meeting)ウェビナー (Webinar)タウンホール (Town Hall)
最適な用途日常的なチームでの打ち合わせ、共同作業、ディスカッション製品デモ、トレーニング、マーケティングセミナーなど、見込み客や顧客への情報発信全社会議、経営方針発表会など、大規模な組織内への情報伝達(ブロードキャスト)
最大参加人数1,000人1,000人最大20,000人 (ライセンスによる)
主な対話形式双方向(多対多)
全員が自由に発言・画面共有可能
準双方向
発表者が主導し、参加者はQ&Aやチャット、リアクションで参加
一方向(1対多)
発表者から参加者への情報伝達が中心。Q&Aは主催者が管理
参加者管理基本的な出席者リストのみ事前の参加登録フォーム
出席者レポート機能
限定的(主に視聴者として管理)
特別な機能・ブレークアウトルーム
・共同編集
・発表者バイオ
・リマインダーメール
・発表者用の「緑の部屋」
・管理されたQ&A機能

それぞれの特徴を深掘り!最適な利用シーンは?

比較表で概要を掴んだところで、それぞれの機能がどのようなシーンで最も輝くのかを詳しく見ていきましょう。

「会議」はこんなときにおすすめ

特徴: 高い双方向性とコラボレーション

  • 定例のチームミーティング
  • プロジェクトの進捗確認
  • ブレインストーミングやアイデア出し

「会議」は、参加者全員が対等な立場で自由に発言し、画面を共有し、ファイルを共同編集することを目的としています。日々の業務における、最も基本的なコミュニケーション手段です。


「ウェビナー」はこんなときにおすすめ

特徴: 構造化されたプレゼンテーションと参加者管理

  • 新製品の紹介セミナー
  • 見込み客向けのオンライントレーニング
  • 採用説明会

「ウェビナー」は、誰が参加したかを把握するための参加登録機能や、イベント後のフォローアップに役立つ出席者レポートが強みです。発表者が主導権を持ちつつも、Q&Aやアンケート機能を通じて、参加者とのエンゲージメントを高めることができます。


「タウンホール」はこんなときにおすすめ

特徴: 大規模・高品質な一方向の放送

  • 全社員が参加する経営方針発表会
  • 企業の決算報告会
  • 大規模なコミュニティイベント

「タウンホール」は、数千人規模の参加者に向けて、安定した映像を届けることに特化しています。参加者のマイクやカメラはデフォルトでオフになっており、質疑応答は主催者が管理するQ&A機能を通じて行われるため、イベントの進行をスムーズに保つことができます。

最適なツールを選んでも、担当者の負担は減っていますか?

ウェビナーやタウンホールをうまく活用すれば、一度に多くの人へ効率的に情報を届けることができます。しかし、イベントが終わった後、こんな状況に陥っていないでしょうか?

「ウェビナーで説明した内容について、後から個別の問い合わせが殺到している」 「全社会議の録画はどこですか?という質問に、人事や総務が何度も答えている」

イベントの開催は効率化できても、その後のフォローアップ対応に追われていては、担当者の負担は本当の意味で軽くなりません。

実は、こうしたイベント後の「よくある質問」への対応は、AIチャットボットに任せることができます。イベントの内容を学習したAIが、24時間365日、社員や顧客の疑問に自動で回答します。

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Teams ウェビナー・会議についてのよくある質問(FAQ)

Q
作成した「会議」を、後から「ウェビナー」に変更できますか?
A

いいえ、一度作成した会議の形式を後から変更することはできません。参加登録フォームなどウェビナー特有の機能が必要な場合は、お手数ですが、はじめから「ウェビナー」としてイベントを新規作成する必要があります。

Q
ウェビナーやタウンホールの開催に、特別なライセンスは必要ですか?
A

基本的なウェビナー機能やタウンホール機能は、多くのMicrosoft 365法人向けプランに含まれています。ただし、より高度な機能(例: タウンホールの参加人数を増やす、詳細な出席者分析など)を利用するには、「Teams Premium」ライセンスが必要になる場合があります。

Q
ウェビナーやタウンホールで、参加者同士はお互いの顔や名前を見ることができますか?
A

「ウェビナー」では、主催者の設定によりますが、一般的には他の参加者の情報を見ることはできません。「タウンホール」では、参加者は基本的に他の参加者の情報を見ることはできず、視聴に集中する形式となります。プライバシーが保護された設計になっています。

Q
タウンホールの「緑の部屋」とは何ですか?
A

「緑の部屋(Green Room)」とは、イベント開始前に、主催者と発表者だけが入れる準備スペースのことです。参加者には見えない裏側で、音声や映像の最終チェック、発表内容の打ち合わせなどを行うことができます。

Q
通常の「会議」でも参加者レポートは取得できますか?
A

はい、通常の「会議」でも、会議終了後に出席者リストをダウンロードし、誰がいつ参加・退出したかを確認できます。ただし、「ウェビナー」のレポート機能は、事前の登録情報と連携しており、より詳細な分析が可能です。

まとめ:成功の鍵は「目的」に合わせたツール選び

Teamsの「会議」「ウェビナー」「タウンホール」、それぞれの違いを解説しました。 どの機能を使うべきか迷ったら、「そのイベントで、参加者とどのような関係性を築きたいか?」を自問してみてください。

  • 活発な議論でアイデアを出し合いたいなら → 会議
  • 情報を届けつつ、参加者の興味や反応を知りたいなら → ウェビナー
  • 重要なメッセージを、大規模かつ確実に届けたいなら → タウンホール

あなたの目的にぴったりのツールを選ぶことが、オンラインイベント成功への第一歩です。

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