「テレワークが普及して、社員が使うPCやスマホの管理が難しくなった」 「お客様の個人情報や会社の機密情報を扱っており、サイバー攻撃や情報漏洩が心配だ」 「専任のIT担当者がいなくても、手軽に高度なセキュリティ対策を実現したい」

企業の成長とともに、このような「セキュリティ」に関するお悩みはますます深刻になっています。

この記事では、そんなお悩みを解決するための最上位プラン「Microsoft 365 Business Premium」について、ITに詳しくない方にもご理解いただけるよう、わかりやすく解説します。

Business Premiumを一言でいうと「Business Standardの全ての機能に、大企業レベルの高度なセキュリティ対策とデバイス管理機能を追加した、全部入りの安心プラン」です。

この記事を最後までお読みいただければ、Business Premiumがもたらす「安心」とは具体的に何なのか、そしてなぜセキュリティを重視する企業に選ばれるのかが明確になります。

こんな企業にこそおすすめです

Business Premiumは、会社の重要な情報資産をあらゆる脅威から守りたいと考える、すべての企業におすすめです。

  • 個人情報や顧客情報、技術情報など、社外秘のデータを取り扱っている。
  • 社員が私用のスマートフォンや個人のPCで業務を行うことがある(BYOD)。
  • 紛失や盗難に備え、会社のデータを遠隔で守る仕組みが必要だ。
  • 巧妙化するウイルスや迷惑メール(フィッシング詐欺など)への対策を強化したい。
  • 情報システム部門はないが、会社のPCやスマホをまとめて安全に管理・運用したい。

Business Premiumで強化される!主なセキュリティ機能

Business Premiumには、Business Standardの機能に加えて、会社の情報を守るための強力な盾となる機能が含まれています。

① Microsoft Defender for Business(次世代のウイルス対策)

従来のウイルス対策ソフトよりも一歩進んだ、AIを活用したセキュリティサービスです。パソコンやサーバーを、ウイルス、ランサムウェア(データを人質にとるウイルス)、スパイウェアなどの脅威から守ります。

何ができる? 怪しいファイルの侵入を防ぐだけでなく、万が一侵入された場合でも、その異常な動きを検知して被害が広がる前に対処します。いわば、24時間365日PCを見守ってくれる、非常に賢いセキュリティガードのような存在です。

② Microsoft Intune(PC・スマホの統合管理ツール)

会社で利用するパソコン、スマートフォン、タブレットなどを、まとめて管理するためのクラウドサービスです。

例えば、スマートフォンの画面ロックを必須にしたり、会社のデータを暗号化したりといったルールを全社員のデバイスに一括で適用できます。社員がデバイスを紛失した際には、遠隔操作でデバイス内の会社データだけを消去することも可能です。

③ Azure Information Protection(重要ファイルの見張り番)

WordやExcel、PDFなどのファイルそのものに「社外秘」「部外秘」といったラベルを付け、暗号化して保護する機能です。

このラベルが付いたファイルは、たとえメールで社外の人の手に渡ってしまっても、許可されたユーザーしか中身を見ることができません。「印刷禁止」「コピー禁止」といった細かい制御も可能で、機密情報の漏洩対策として非常に効果的です。


④ Entra ID の条件付きアクセス(アクセス時の賢い門番)

これは何? Microsoft 365やクラウドサービスにサインイン(ログイン)しようとする際に、「誰が、どこから、どんなデバイスで」アクセスしようとしているかを毎回チェックし、その状況に応じてセキュリティレベルを自動的に変える、いわば「賢い門番」のような機能です。 (※Business Premiumには Entra ID Premium P1 というライセンスが含まれており、この機能が使えます)

何ができる? 「もし〇〇な状況ならば、△△という対応をする」というルールを、会社の事情に合わせて柔軟に設定できます。これにより、利便性と安全性のバランスを取ることが可能です。

<設定ルールの例>

  • もし、会社のオフィス以外の場所からアクセスするならば
    • パスワードに加えて、スマホに届く確認コードの入力(多要素認証)を追加で要求する
  • もし、会社が管理していない個人のPCや、セキュリティ対策が不明なデバイスからアクセスしようとするならば
    • アクセスをブロックする
  • もし、海外など、通常業務ではありえない場所からのアクセスを検知したならば
    • 即座にアクセスをブロックし、管理者に通知する。

このように、状況に応じてアクセス条件を自動で変えることで、万が一パスワードが漏洩してしまっても、不正アクセスを水際で防ぐことができます。


もちろん、Business Standardの全機能も利用可能です

Business Premiumには、この記事で紹介した高度なセキュリティ機能に加えて、Business Standardに含まれる全ての機能が搭載されています。

  • デスクトップ版Officeアプリ(Word, Excel, PowerPointなど)
  • Microsoft Teams(チャット、Web会議)
  • Exchange Online(ビジネスメール、予定表)
  • SharePoint Online(社内情報共有ポータル)
  • OneDrive for Business(個人用クラウドストレージ)

など、日々の業務に必要なツールがすべて揃っています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

➡️Microsoft 365 Business Standardとは?機能と活用法を徹底解説]

まとめ

Microsoft 365 Business Premiumは、日々の生産性を高めるOfficeアプリやコミュニケーションツールだけでなく、会社の信用と事業継続に不可欠な「高度なセキュリティ」までをワンパッケージで提供するプランです。

「便利さ」と「安全性」を最高レベルで両立させたい、セキュリティ意識の高い企業にとって、これ以上ない最適な選択肢と言えるでしょう。

ライセンス費用について

本記事で紹介したライセンスの価格は、常に変動する可能性があります。最新の正確な情報については、以下のMicrosoft公式サイトをご確認ください。

Microsoft 365 Business の価格とプラン

他社の成功事例から、自社DXのヒントを得ませんか?

「自社に合うプランのイメージは湧いたけれど、実際に導入してどう活用すれば成果が出るのだろう?」

そんな疑問にお答えするため、Microsoft 365を導入し、業務効率化や生産性向上に成功した中小企業様の事例を10社分、厳選して一冊の資料にまとめました。

具体的な活用方法や導入後の変化など、貴社のMicrosoft 365活用のヒントがきっと見つかります。ぜひ、下記よりダウンロードしてご覧ください。

▼資料ダウンロードはこちら

Microsoft 365に関するご相談やお悩みがございましたら、ぜひ株式会社WITHWITまでお気軽にお問い合わせください。
数あるクラウドサービスの中でMicrosoft 365 に特化してきたからこそ導入前から導入後の定着に至るまで、幅広いご相談に対応いたします。