「大事なチャットだったのに、他の連絡に埋もれて返信するのを忘れていた…」
「『後でやろう』と思ったタスクが、チャットの彼方に流れていってしまった…」
Teamsでのコミュニケーションが活発になるほど、こうした「見落とし」や「返信忘れ」のリスクは高まります。チャットはフロー(流れる)型のツールであるため、重要な情報を適切なタイミングで思い出すための「仕組み」が必要です。
実は、Teamsには標準で「メッセージについてフォローアップする」という、非常に便利なリマインド機能が用意されています。これを使えば、Power Automateと連携し、指定した日時に通知を受け取ることができます。
この記事では、Teamsでのうっかり忘れをゼロにするための決定版、「フォローアップ機能」の設定手順と活用法を分かりやすく解説します。
「メッセージについてフォローアップする」機能とは?

これは、特定のチャットメッセージに対して、「〇月〇日の〇時にリマインドしてほしい」と設定できる機能です。
この機能には以下のようなメリットがあります。
- 日時指定:
「明日の朝9時」など、ピンポイントな時間指定が可能です。 - メモ機能:
「見積書を確認する」「〇〇さんに返信する」といった、自分宛てのメモを残せます。 - 通知:
指定した時間になると、Teamsのチャット(Power Automateからの通知)としてリマインドが届き、元のメッセージへのリンクも付いてきます。
【設定手順】フォローアップ機能の使い方
この機能は、初回の設定と、都度都度リマインドの設定を行い利用します。
初回セットアップ(フローの作成)
リマインドを設定したいメッセージを右クリック(または「…」をクリック)し、「その他の操作」 > 「メッセージについてフォローアップする」を選択します 。

「Create flow(フローの作成)」ボタンをクリックします 。

「Workflow added successfully!」と表示されたら、「フローの実行」をクリックします 。

これで準備完了です。2回目以降は、このステップは不要になります。
リマインド(フォローアップ)の設定
フロー作成後、または2回目以降の操作は以下の通りです。
同様にメッセージを右クリック > 「その他の操作」 > 「メッセージについてフォローアップする」を選択します。

設定ウィンドウが表示されるので、以下の項目を入力します 。
- Date: リマインドしてほしい日付を選択します(例:2025年3月13日)
- Time: リマインドしてほしい時刻を選択します(例:13:30)
- Notes(コメント): 自由なメモを入力します(例:「これ絶対返信して!!」)

最後に「送信」をクリックします 。
これで設定完了です。指定した日時になると、Power Automateからあなた宛てにチャット通知が届き、メモの内容と元のメッセージへのリンクが表示されます。
その他の簡易リマインド術(タスク化・未読)
フォローアップ機能は強力ですが、もっと手軽に済ませたい場合は、以下の方法も併用すると便利です。
「未読にする」
右クリック(または「…」をクリック)から「未読にする」を選ぶだけ。チャット一覧にバッジが残り、注意を引きます。


「Planner タスクの作成」
右クリック(または「…」をクリック)からメッセージをPlannerのタスクとして登録し、期限を設定できます。


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Teamsのリマインドに関するよくある質問(FAQ)
- Q「メッセージについてフォローアップする」が見当たりません。
- A
メニューの「その他の操作」の中に隠れている場合があります。それでもない場合は、組織の設定でPower Automateの利用が制限されているか、まだフローがインストールされていない可能性があります。
- QPower Automateのライセンスは必要ですか?
- A
通常、Microsoft 365の多くの法人向けプラン(Business Standardなど)には、Power Automateの利用権(for Office 365)が含まれているため、追加費用なしで利用できるケースがほとんどです。
- Q自分以外のメンバーにリマインドを送ることはできますか?
- A
この機能は「自分宛て」のリマインド専用です。相手にリマインドしたい場合は、チャットで直接メンションするか、予約送信機能を使って相手の始業時間にメッセージを送るなどの工夫が必要です。
- Q設定したリマインドを確認・キャンセルする方法は?
- A
Power Automateの管理画面(Webブラウザ)から、実行待ちのフローを確認・キャンセルできますが、少し手間がかかります。基本的には、通知が来たら対応する(または無視する)という使い方が一般的です。
まとめ:記憶に頼らず、「仕組み」で思い出そう

「後でやろう」という記憶は、忙しい業務の中では驚くほど簡単に消えてしまいます。
Teamsの標準機能とPower Automateを連携させた「フォローアップ」機能を使えば、重要なメッセージを、最適なタイミングで確実に思い出すことができます。 ぜひこの機能を設定して、抜け漏れのないスマートな業務フローを手に入れてください。
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