- 毎日届く迷惑メール、いちいち削除するのが面倒……
- 取引先からのメールを間違ってブロックしてしまった!どうすれば戻せる?
- そもそも、受信拒否リストってなに?
日々の業務中、関係のない営業メールやスパムメールの処理に時間を取られていませんか?
総務や経理とIT管理を兼務されている担当者様にとって、こうした「メールの整理」にかかる時間は、積み重なると大きなロスになりますよね。
Outlookには、特定の相手からのメールを自動的にシャットアウトする「受信拒否リスト」という機能があります。
この記事では、迷惑メールをブロックする基本機能の解説から、間違えてブロックしてしまった時の解除方法まで、図解のイメージが湧くようにステップバイステップで解説します。
Outlookの「受信拒否リスト」とは?

受信拒否リストとは、特定のメールアドレスやドメイン(@以降の部分)からのメールを、受信トレイに入れずに自動的に「迷惑メールフォルダー」へ移動させる機能です。
- 完全に届かなくなるわけではない:
「削除済みアイテム」や「迷惑メール」に入るため、あとで確認することは可能です。 - 相手にはバレない:
ブロックしても、相手に「拒否されました」という通知は届きません(※サーバー側の設定によりますが、Outlookの標準機能では通知されません)。
【手順】特定の相手をブロックする方法
最も簡単でよく使う方法は、届いたメールから直接ブロック設定を行うことです。
ここでは、現在標準になりつつある「新しいOutlook(Outlook for Windows)」および「Web版Outlook(OWA)」の手順を解説します。
方法1:届いたメールからブロックする(一番かんたん!)
- 受信トレイで、ブロックしたいメールを右クリックします。
- 表示されたメニューから 「ブロック」 > 「(送信者名)をブロック」 を選択します。
- 確認画面が表示されるので、「OK」 をクリックします。
これだけで、今後そのメールアドレスから届くメールはすべて迷惑メールフォルダーに直行します。
方法2:設定画面から手動で登録する
「まだメールは来ていないけれど、あらかじめこのドメインを拒否しておきたい」という場合は、設定画面から登録します。
- 画面右上の 歯車アイコン(設定) をクリックします。
- 「メール」 > 「迷惑メール」 を選択します。
- 「受信拒否リスト(または、ブロックされた送信者とドメイン)」 の項目にある 「+ 新しい送信者を追加」 をクリックします。
- 拒否したいメールアドレス(例:
spam@example.com)やドメイン(例:example.com)を入力し、Enterキーを押します。 - 最後に 「保存」 をクリックします。
【手順】ブロックを解除する方法(間違えた時)
「大切な取引先からのメールを誤ってブロックしてしまった!」 そんな時も、焦らず以下の手順でリストから削除すれば元通りになります。
- 画面右上の 歯車アイコン(設定) をクリックします。
- 「メール」 > 「迷惑メール」 を選択します。
- 「受信拒否リスト」 の中から、解除したいメールアドレスを探します。
- そのアドレスの右側にある ゴミ箱アイコン(削除) をクリックします。
- 最後に 「保存」 をクリックします。
これで、次回からその相手のメールは通常通り「受信トレイ」に届くようになります。
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よくある質問(FAQ)
- Qブロックしたことは相手に通知されますか?
- A
いいえ、通知されません。 相手の画面では通常通り送信完了となります。エラーメール(Delivery Failure)なども返らないため、相手がブロックされていることに気づくことはありません。
- Qドメインごとブロックすることはできますか?
- A
はい、可能です。
リストに追加する際、メールアドレスではなく
@以降(例:bad-company.com)だけを入力すれば、その会社のメールアドレスすべてを一括で拒否できます。
- Q「従来のOutlook(ファイルタブがある版)」でも同じですか?
- A
手順が少し異なります。
従来のOutlookでは、「ホーム」タブ > 「迷惑メール」 > 「受信拒否リスト」 から設定を行ってください。基本的な考え方は同じです。
- Q拒否リストに登録できる件数に上限はありますか?
- A
あります。
リスト全体のデータサイズに制限(約512KB、数千件程度)があります。
個人のブロックリストがいっぱいになってしまった場合は、管理者に相談して、組織全体でのブロック設定(Exchange管理センターでの設定)を検討する必要があります。
まとめ

Outlookの受信拒否リストを活用すれば、不要なメールを目にするストレスから解放され、重要なメールを見落とすリスクも減らせます。
「右クリックでブロック」「設定から解除」の2つだけ覚えておけば、いざという時にすぐ対応できますので、ぜひ社内でも共有してみてください。
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