• 取引先から『メールが届いていない』と言われた
  • 送信したメールが相手の迷惑メールフォルダに入ってしまう
  • 昨日までは送れていたのに、急にエラーメールが返ってくるようになった

社内のIT担当者として、これほど胃が痛くなる問い合わせはありません。

設定も変えていない、変なメールも送っていないはずなのに、なぜか届かない。

その原因、もしかすると利用しているメールサーバーの IP アドレスやドメインが「ブラックリスト(スパム判定)」に登録されているからかもしれません。

本記事では、世界的なスパム監視機関である「Spamhaus」を使ったチェック方法と、なぜレンタルサーバーでこうした問題が起きるのか、そして二度とこの問題に悩まされないための解決策について解説します。


自社メールサーバーがブラックリストに入っているか調べる方法

世界中のメールサーバーは、怪しい送信元からのメールを拒否するために「ブラックリスト(RBL/DNSBL)」を参照しています。

もし自社のサーバーIPがここに載っていると、相手にメールが届きません。

今回は、世界で最も影響力のあるブラックリストの一つ「Spamhaus(スパムハウス)」を使った確認手順を紹介します。

ステップ①:「送信IPアドレス」を特定する

多くのレンタルサーバーでは、管理画面(コントロールパネル)の「サーバー情報」という項目に、サーバーのIPアドレスが明記されています。

  • お名前.com: レンタルサーバー管理画面 > サーバー情報
  • エックスサーバー: サーバーパネル > サーバー情報
  • さくらのレンタルサーバ: コントロールパネル > サーバー情報

ステップ②:Spamhaus Blocklist Removal Centerへアクセス

以下のURLにアクセスします。
https://check.spamhaus.org/

ステップ③:IPアドレスを入力して検索

検索窓(Enter a Domain Name or IP Address...)に、先ほど調べたIPアドレスを入力し「Lookup」ボタンをクリックします。

ステップ④:結果の判定

画面に表示されたメッセージを確認します。

  • 緑色で「XXX.XXX.XXX.XXX has no issues」と表示された場合
    • 判定:セーフ
    • Spamhausのブラックリストには登録されていません。届かない原因は別の場所(相手の受信設定や、SPFレコードの設定ミスなど)にある可能性があります。
  • 赤色で「XXX.XXX.XXX.XXX is listed in the PBL (or SBL, XBL)」と表示された場合
    • 判定:ブラックリスト入り
    • あなたの利用しているメールサーバーは、スパム送信元として認識されています。これがメールが届かない原因である可能性が高いです。

普通に使っているのに「スパム判定」される理由

「うちはスパムメールなんて送っていないのに、なぜブラックリストに?」

そう思われる担当者様がほとんどです。

しかし、一般的な「共用レンタルサーバー」を使っている場合、自社に落ち度がなくてもブラックリストに載ってしまう構造的なリスクがあります。

原因は「同居人(他のユーザー)」の巻き添え

一般的なレンタルサーバーは、1つのサーバー(1つのIPアドレス)を数百〜数千のユーザーで共有しています。

これをマンションに例えるとわかりやすいでしょう。

  1. 同じマンション(サーバー)に住む、全く別の会社が悪質なスパムメールを大量送信する。
  2. 監視機関(Spamhausなど)は、「このマンション(IPアドレス)からスパムが来ている」と判断する。
  3. マンションごと(IPアドレスごと)ブラックリストに登録される。
  4. 同じマンションに住む、ルールを守っていたあなたの会社のメールまで拒否されるようになる。

これが「巻き添えブラックリスト」の正体です。

レンタルサーバー会社へ申請すれば解除申請を行ってくれますが、解除されるまでに数日かかることもあり、その間ビジネスメールが止まってしまうのは致命的です。


「スパム判定」には Exchange Online への切り替えが効果的

この「共有サーバーによる巻き添えリスク」を根本から解決するために、多くの企業が乗り換えているのが Microsoft 365 のメール機能「Exchange Online」 です。

なぜ Exchange Online にすると解決するのか、その3つの理由を解説します。

理由①:圧倒的に信頼性が高い「IPレピュテーション」

マイクロソフトは世界最大級のメールプロバイダです。

彼らが管理するメールサーバーのIPアドレスは、世界中で極めて高い信頼(レピュテーション)を持っています。

一般的なレンタルサーバーからのメールは警戒されても、「Microsoft 365 経由のメールなら受け取る」という設定にしている企業も多く、到達率が格段に向上します。

理由②:徹底したスパム排除の仕組み

Exchange Online は、外部へのスパム送信を厳しく監視しています。

もし、あるユーザーのアカウントが乗っ取られてスパムを送信しようとしても、マイクロソフトのAIが即座に検知し、そのアカウントからの送信だけをブロックします。

これにより、サーバー全体のIPが汚れることを防いでいるため、「他のユーザーのせいで自社が巻き添えを食らう」というリスクが極限まで低くなります。

理由③:セキュリティ設定(SPF/DKIM/DMARC)が標準対応

近年、メールの信頼性を担保するために必須となりつつある送信ドメイン認証技術(SPF, DKIM, DMARC)。

レンタルサーバーでは設定が複雑だったり、未対応だったりすることも多いですが、Exchange Online なら標準機能として備わっています。

これらを正しく設定することで、相手先のサーバーに「これは正規のメールです」と証明でき、迷惑メールフォルダに入る確率を劇的に下げることができます。


まとめ:ブラックリスト問題の根本解決は「サーバー移行」が近道

本記事では、メールが届かない原因となるブラックリストの確認方法と、その対策について解説しました。

  • SpamhausでIPアドレスをチェックすることで、現在のステータスを把握できる。
  • レンタルサーバーを使用している限り、他社の影響による「巻き添えブラックリスト」のリスクは避けられない。
  • 根本解決には、信頼性の高い Exchange Online への移行が最も効果的である。

「メールが届かない」というトラブル対応は、担当者の時間を奪うだけでなく、ビジネスの機会損失にも直結します。

対症療法的なブラックリスト解除申請を繰り返すよりも、信頼できるメールインフラへ環境ごと移してしまうことが、結果としてコストと手間の削減につながります。

他社はどうやって移行した? 成功事例を見てみよう

とはいえ、いざ「Microsoft 365 (Exchange Online) への移行」を検討しようとしても、

  • 今のレンタルサーバーと比べて、費用対効果はどうなのか?
  • 移行の手間はどれくらいかかるのか?
  • 自社のような中小企業でも、本当に使いこなせるのか?

といった不安があり、なかなか踏み切れない担当者様も多いのではないでしょうか。

そんな時は、同じ悩みを持っていた他社の事例を見てみるのが一番の近道です。

弊社では、実際にメールサーバーの課題を解決し、Microsoft 365 を導入して業務効率を上げた中小企業の成功事例をまとめた資料をご用意しました。

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