- メールサーバーの容量が一杯になってきたから乗り換えたい
- セキュリティ強化のためにクラウドメールにしたい
そう考えたとき、一番の懸念材料になるのが「メールアドレス(ドメイン)」のことではないでしょうか。
- サーバーを変えると、
@company.co.jpというアドレスも変わってしまうのでは? - 名刺やパンフレットを全部刷り直さないといけないの?
結論から申し上げますと、サーバーを移行しても、現在のドメイン(メールアドレス)はそのまま使い続けることが可能です。
本記事では、なぜドメインを変えずにサーバーだけ変えられるのかという仕組みと、具体的な移行手順、そして移行先として推奨される Exchange Online のメリットについて解説します。
なぜ「ドメインそのまま」でサーバー移行ができるのか?

仕組みを理解するために、携帯電話の「MNP(ナンバーポータビリティ)」を想像してみてください。
携帯電話会社をドコモからauに変えても、電話番号(090-xxxx-xxxx)はそのまま使えますよね。
メールサーバー移行もこれと全く同じです。
- ドメイン(電話番号): 会社の資産です。サーバー会社のものではありません。
- サーバー(携帯会社): 契約先を変えても、ドメインは持ち運べます。
鍵を握るのは「DNS(住所録)」の設定

インターネット上には DNS(ドメインネームシステム)という「住所録」のような仕組みがあります。
ここには「@company.co.jp 宛のメールは、A社のサーバーに届けてください」という情報(MXレコードといいます)が書かれています。
サーバー移行とは、この住所録を「A社ではなく、新しく契約したB社のサーバーに届けてください」と書き換える作業のことです。
この書き換えを行うだけで、送信相手は今まで通りのアドレスに送っているつもりでも、実際には新しいサーバーにメールが届くようになります。
Webはそのまま、メールだけ移行することも可能

ここでよくある質問が、「ホームページも一緒にサーバー移行しないといけないの?」という点です。
実は、DNS設定を調整することで、「ホームページは今のレンタルサーバー(A社)のまま、メールだけ高機能な新しいサーバー(B社)に移す」という使い分けが可能です。
- Web: 今まで通り、安価なレンタルサーバーでWordPressなどを運用。
- Mail: セキュリティと容量に優れた Exchange Online で運用。
このように「良いとこ取り」をする運用は、多くの中小企業で採用されている賢い方法です。
失敗しない!ドメインを維持したサーバー移行の4ステップ

実際に移行する際の大まかな流れは以下の通りです。この手順を踏めば、メールの不通期間をほぼゼロにできます。
ステップ①:新しいメールサーバーを契約する
まずは移行先となるサーバー(Exchange Onlineなど)を契約します。
この時点ではまだメールは届きません。
ステップ②:新サーバーで「同じアカウント」を作成する
新しいサーバー側に、現在使用している全社員分のメールアドレス(アカウント)を作成します。
ここが抜けていると、切り替えた瞬間に「宛先不明」でエラーになってしまいます。
ステップ③:DNSレコード(MXレコード)を書き換える
ドメイン管理画面で、メールの配送先(MXレコード)を新しいサーバー向きに変更します。
これが「切り替えスイッチ」です。
設定がインターネット全体に反映されるまで、数時間〜最大72時間ほどかかる場合があります。
ステップ④:メールソフトの設定変更とデータ移行
社員のPC(Outlookなど)に、新しいサーバーの設定を追加します。
過去のメールデータも引き継ぎたい場合は、エクスポート/インポート機能や、専用の移行ツールを使ってデータを移します。
移行先はどう選ぶ?「レンタルサーバー」vs「Exchange Online」

ドメインがそのまま使えるなら、どこへ移行すべきでしょうか?
大きく分けて「別のレンタルサーバーへ移る」か「クラウド型(Microsoft 365など)へ移る」かの2択になります。
| 特徴 | 一般的なレンタルサーバー | Microsoft 365 (Exchange Online) |
| 容量 | 数GB〜10GB程度(全社共有の場合も) | 1ユーザー 50GB〜100GB |
| セキュリティ | スパム対策はオプションや簡易的なもの | AIによる高度な検知・ブロック標準搭載 |
| デバイス | スマホとの同期設定が複雑(POP/IMAP) | スマホ・PC間で完全同期 |
| コスト | 安い(月額数百円〜) | コストパフォーマンスが高い(月額数百円〜) |
| 向いている企業 | とにかくコストを抑えたい個人事業主 | セキュリティと業務効率を重視する法人 |
法人利用なら Exchange Online がおすすめな理由
もし、現在のサーバー移行の理由が「容量不足」「迷惑メールが多い」「スマホで見にくい」といった悩みであれば、別のレンタルサーバーに移行しても、数年後に同じ問題が発生する可能性が高いです。
Microsoft 365 の Exchange Online であれば、ビジネスに特化した以下のメリットがあり、長期的に安定した運用が可能です。
- 50GBの大容量:
添付ファイルの多い業務でも容量オーバーの心配がありません。 - 最強のセキュリティ:
Microsoftの強力なフィルターが、ウイルスやフィッシングメールを自動排除します。 - Teamsとの連携:
同じアカウントでWeb会議やチャットも利用でき、業務効率が劇的に向上します。
まとめ:ドメインはそのままで、メール環境だけ「最新」へ

サーバー移行は「ただの引っ越し」ではありません。会社のコミュニケーション基盤をアップデートする絶好の機会です。
「ドメインが変わるかも」という心配は無用です。
愛着のある会社のメールアドレスはそのままに、中身のシステムだけを世界標準の Exchange Online に切り替えることで、容量不足やセキュリティの不安から解放されましょう。
自力での移行に不安がある方は、プロにお任せください
記事で解説した通り、メールサーバーの移行には「DNS設定」や「データ移行」など、専門的な知識と慎重な操作が必要です。
- 失敗してメールが止まったらどうしよう
- 現在の設定が複雑で、自社だけで移行できるか分からない
そんな不安をお持ちの方は、ぜひ株式会社WITHWITにご相談ください。
多くの中小企業のメール移行を支援してきた実績をもとに、御社の環境に合わせた安全な移行プランをご提案します。
【ご相談方法】
以下のお問い合わせフォームより、メッセージ本文に「Exchange Onlineへのメール移行をしたい」とご記入の上、送信してください。担当者が折り返しご連絡いたします。


Microsoft 365に関するご相談やお悩みがございましたら、ぜひ株式会社WITHWITまでお気軽にお問い合わせください。
数あるクラウドサービスの中でMicrosoft 365 に特化してきたからこそ導入前から導入後の定着に至るまで、幅広いご相談に対応いたします。
