- メールのライセンス費用を少しでも安く抑えたい……
- パートやアルバイトのスタッフにもメールアドレスが必要だけど、高いプランはもったいない
Microsoft 365のライセンス選定をしていると、プラン一覧の中に「Exchange Online Kiosk(キオスク)」という非常に安価なプランがあることに気づくと思います。
「これで十分ならこれにしたい!」と思うのが人情ですが、安いには安いなりの「明確な制限」があります。
ここを理解せずに導入すると、「Outlookでメールが見れない!」「すぐに容量がいっぱいになった!」と現場からクレームが来てしまうことも。
今回は、Exchange Online Kioskの概要と、標準的な「Exchange Online Plan 1」との違いについて、兼務IT担当者様向けにわかりやすく解説します。
そもそも「Exchange Online Kiosk」とは?

Exchange Online Kioskは、「デスクレスワーカー(現場で働く人)」向けに設計された、機能を最小限に絞ったメールプランです。
工場勤務、店舗スタッフ、建設現場、配送ドライバーなど、「専用のパソコンを持たず、スマホや共有PCでメールチェックをする人」を想定しています。
そのため、一般的なオフィスワーカー向けの機能が大幅に削ぎ落とされている代わりに、コストが非常に安く設定されています。
- 想定ユーザー: 店舗スタッフ、工場作業員、パート・アルバイト
- 主な用途: シフト確認、全社通達の閲覧、簡単な連絡
【比較表】Kiosk と Plan 1 の決定的な違い
では、標準プランである「Plan 1」と何が違うのでしょうか。
特に注意すべき「3つの壁」を中心に比較します。
| 機能 | Exchange Online Kiosk(現場向け・最安) | Exchange Online Plan 1(一般社員向け・標準) |
| メールボックス容量 | 2 GB 【注意!】 | 50 GB |
| PC版 Outlookアプリ (インストール版) | × 利用不可 (POP/IMAPのみ) | 〇 利用可能 (推奨) |
| Web版 Outlook (ブラウザ) | 〇 利用可能 | 〇 利用可能 |
| アーカイブ機能 | × なし | 〇 50 GB (自動拡張あり) |
| スマホアプリ | 〇 利用可能 | 〇 利用可能 |
違い1:容量が「2GB」しかない
これが最大の制限です。
Plan 1の「50GB」に比べて、Kioskは「2GB」しかありません。
添付ファイルのやり取りが多い場合、あっという間に満杯になり、メールの送受信ができなくなります。「文字だけのやり取りが中心」という使い方でないと厳しい容量です。
違い2:PCの「Outlookアプリ」がつかえない
ここが最も誤解を生むポイントです。
Kioskライセンスのユーザーは、パソコンにインストールされた「Outlookアプリ」に、自分のアカウントを設定(Exchange接続)することができません。
- Plan 1の人: Outlookアプリを立ち上げてサクサク仕事ができる。
- Kioskの人: 毎回 Edge や Chrome などの「ブラウザ」を開いて、Web版Outlookでメールを見る必要がある。
※技術的にはPOP/IMAPという古い方式で無理やりOutlookアプリに設定することも可能ですが、予定表が同期されないなど不便が多く、推奨されません。
違い3:アーカイブやルール設定の制限
「古いメールを自動でアーカイブに移動する」といった機能がありません。
2GBの容量がいっぱいになったら、手動でひたすら削除する必要があります。
また、受信トレイの自動振り分けルールなどの機能も一部制限されています。
どちらを選ぶべき? 失敗しない判断基準

違いを踏まえた上で、自社ではどちらを選ぶべきか、判断の目安をご紹介します。
「Exchange Online Kiosk」がおすすめな人
- 自分専用のパソコンを持っていない人(共有PCやスマホで仕事をする)。
- メールは「たまに見る程度」で、添付ファイルのやり取りはほとんどない。
- 過去のメールを長期保存する必要がない(消しても問題ない)。
- とにかくコストを最優先で削減したい。
「Exchange Online Plan 1」を選ぶべき人
- 自分専用のパソコンがあり、デスクワークが中心の人。
- PC版Outlookアプリを使って効率的にメール処理をしたい。
- 業務でファイルのやり取りが多く、メールボックス容量を気にしたくない。
- 会議室予約や予定表の共有を頻繁に行う。
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- Kioskにした社員から『メールが届かない(容量オーバー)』と言われた
- Outlookの設定ができないと問い合わせが来た
ライセンスによる機能の違いは、運用を始めてからトラブルの種になりがちです。
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よくある質問(FAQ)
- Q途中でKioskからPlan 1へアップグレードできますか?
- A
はい、可能です。
管理画面からライセンスを付け替えるだけで、データ(メールや予定)を保持したままアップグレードできます。「まずはKioskで始めて、容量が足りなくなったらPlan 1にする」という運用も賢い方法です。
- QKioskでもスマホでメールは見れますか?
- A
はい、見れます。
iPhoneやAndroidの「Outlookモバイルアプリ」はKioskライセンスでも問題なく利用可能です。現場スタッフの方はスマホ利用がメインになることが多いでしょう。
- QKioskユーザーはTeamsを使えますか?
- A
Kioskライセンス単体では使えません。
Exchange Online Kioskはあくまで「メール」のプランです。Teamsも使いたい場合は、「Microsoft 365 F3」などの現場向けセットプラン(メール+Teamsなどがセットになったもの)を検討する必要があります。
- Q共有メールボックスの代わりにKioskを使えますか?
- A
特定の個人がログインするのではなく、部署で共有するアドレスなら、無料の「共有メールボックス」機能(容量50GB)が使えます。
あえて有料のKioskを契約する必要はありません。
まとめ

Exchange Online Kioskは、コストパフォーマンスに優れたプランですが、「2GBの容量制限」と「PC版Outlookが使えない(Web利用が前提)」という2点は必ず押さえておく必要があります。
「誰にどのプランを割り当てるか」を適切に見極めて、無駄のないライセンス運用を目指しましょう。
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