Intuneのライセンス体系が新しくなり、2023年3月時点でIntuneライセンスの種類が4つあります。

この記事では、各プランの特性とそれぞれのプランで可能なことについて詳しく説明します。

Intuneの新プラン体系

2023年3月時点での新しい「Microsoft Intune」のプラン体系は以下の通りです。

  1. Microsoft Intune Plan 1
  2. Microsoft Intune Plan 2
  3. Microsoft Intune Suite
  4. Microsoft Intune Plan 1 Device

これらのプランはそれぞれ異なる特性と機能を持っています。以下で各プランの詳細を見ていきましょう。

Microsoft Intune Plan 1

従来の「Microsoft Intune」から名称が変更されたライセンスです。
Microsoft 365 E3、E5、F1、F3、EMS E3およびE5、Microsoft 365 Business Premiumに含まれます。

従来のIntune機能を使いたいという方はMicrosoft Intune Plan 1を購入していただければ問題ありません。

Microsoft Intune Plan 2

新しく追加されたアドオンライセンスで、Android/iOS用のVPN提供や、Microsoft社が定義する特別な専用デバイスの管理機能を利用できます。

アドオンライセンスなので前提事項としてユーザーにMicrosoft Intune Plan 1が割り当てられている必要があります。

Azure AD Premium P1、P2 や Exchange Online P1、P2のように通常版と上位版といった関係性ではないので注意が必要です。

Microsoft Intune Suite

新しく追加されたPlan 1用のアドオンライセンスで、Plan 2の機能に加えて、リモートヘルプやMicrosoft Intune Endpoint Privilege Managementなどの上位の新しい管理機能が利用できます。

こちらもアドオンライセンスなので前提事項としてユーザーにMicrosoft Intune Plan 1が割り当てられている必要があります。

アドオンライセンスのSuiteであり、Intuneの全機能を持ち合わせたセットではないので注意が必要です。

Microsoft Intune Plan 1 Device

従来の「Microsoft Intune Device」から名称が変更されたライセンスです。
特定のユーザーがいない共有端末をIntuneに登録する際に用いるライセンスです。

なお、Microsoft Intune Plan 1 DeviceへMicrosoft Intune Plan 2やMicrosoft Intune Suiteをアドオンすることはできません。


機能比較

英語版のプラン比較表より、Microsoft Intune Plan 1、Plan 2、Suiteの機能比較表を作成しました。翻訳したものですので一部不明瞭な箇所もあります。※2023年6月時点

機能Microsoft Intune Plan 1Microsoft Intune Plan 2Microsoft Intune Suite
Microsoft Intuneのコア機能
・クロスプラットフォームなエンドポイント管理
・内蔵型エンドポイントセキュリティ
・モバイルアプリケーションの管理
・エンドポイント分析
・マイクロソフト コンフィギュレーション マネージャー2
モバイルアプリケーション管理のためのMicrosoft Intune トンネル
iOS/Androidのモバイル端末を対象とした、端末登録不要の軽量なVPNソリューションです。
Microsoft Intuneによる特殊デバイスの管理
拡張現実や仮想現実のヘッドセット、大型スマートスクリーン機器、会議室用ミーティング機器など、特別な目的を持って作られた機器の管理、設定、保護機能のセットです。
Microsoft Intuneリモートヘルプ
ヘルプデスクからユーザーへのセキュアな接続を可能にするクラウド型ソリューションです。
アドオンで利用可能
Microsoft Intune Endpoint Privilege Management(エンドポイント特権管理)
組織で承認されたエレベーションを標準ユーザーが実行できる機能です。
アドオンで利用可能
Microsoft Intune アドバンスドエンドポイントアナリティクス
IT管理者がエンドユーザーエクスペリエンスを理解し、予測し、改善するのに役立つ分析主導の機能セットです。初期機能として、顧客のデバイススコープ、異常検知、トラブルシューティングのためのデバイスタイムラインがあります。
アドオンで利用可能(予定)
高度なアプリ管理機能(2023年5月登場)
アドオンで利用可能(予定)

参考:https://www.microsoft.com/en-us/security/business/microsoft-intune-pricing


どのプランを選ぶべきか

従来のデバイス管理(MDM)やアプリ管理(MAM)といったIntune機能を使いたいのであればMicrosoft Intune Plan 1を選びましょう。

Microsoft Intune Plan 2Microsoft Intune Suiteについては2023年6月時点で公開されている情報がまだまだ少ないです。
したがって、いきなり本番環境で利用することのではなく検証機や特定の部署などでPoCすることをおすすめします。

まとめ

今回は、新しくなったIntuneのプラン体系とそれぞれのプランで出来ることについて詳しくご紹介しました。これらの情報を参考に、自社のニーズに最適なプランを選択してください。

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