Microsoft Loopとは?

Microsoft Loopは、Microsoft 365 の一部として提供される新しい共同作業プラットフォームです。Loopコンポーネント(各種カードやテーブル、ToDoリスト、スレッドなど)を、Word、Outlook、Teams などのMicrosoft 365 アプリ間で柔軟に組み合わせ・埋め込みすることが可能です。
リアルタイムで共同編集ができるため、チームのコミュニケーションをスムーズにし、生産性を高めることが期待できます。


1. プロジェクト管理での活用

1-1. タスク管理ボードとして

Loopページ上にタスク一覧を作成し、メンバーごとの担当や進捗状況をひと目で確認できるボードを用意することが可能です。たとえば、以下のようにカスタムテーブルやToDoリストを配置して運用します。

  • タスク名
  • 担当者
  • ステータス(進行中、完了、保留など)
  • 期限

Loopコンポーネントのテーブルを使って管理すれば、TeamsやOutlookのチャット上に埋め込むだけでなく、直接編集もできるため、情報を常に最新の状態に保てます。更新された内容がリアルタイムで共有されるため、プロジェクト内での「最新のタスク表がどれか分からない」といった混乱を防げます。

1-2. プロジェクト概要の共有

新しいプロジェクトを始める際、概要・目的・スケジュール・予算・リソースなど、必要となる情報をLoopでまとめておくと効果的です。Loopを使ってドキュメントの概要ページを作成しておけば、メンバーが自由に閲覧・編集できるため、最新情報を常に共有できます。

  • プロジェクトの目的とゴール
  • マイルストーンやスケジュール
  • 担当チーム・連絡先
  • 必要となるリソース一覧

これらをLoopコンポーネントとしてページに落とし込めば、チーム内での認識のズレをなくし、効率的にプロジェクトを進められます。


2. 議事録での活用

2-1. リアルタイムでの共同編集

会議や打ち合わせの議事録をLoopで作成しておくと、複数の参加者が同時に編集できます。たとえば、Teamsの会議中にLoopコンポーネントをチャット上に貼り付けておけば、参加者全員が会議に参加しながらリアルタイムでメモを追記することが可能です。

  • 会議タイトルや日時、参加者一覧
  • アジェンダの項目ごとの議事内容
  • アクションアイテム (TODO) や担当者

途中で決まったタスクや決定事項なども、すぐにLoopのタスク欄に追加して担当者を割り当てることで、あとからリマインドを行いやすくなります。

2-2. 追記・更新が簡単

会議後に「こういう発言内容を追加したい」「担当者が変わった」といった場合でも、Loopなら追記・修正が即座に反映されます。会議参加者だけでなく、欠席者も後から議事録の更新履歴が一目で分かるため、情報が古くなるリスクが激減します。


3. 各種手順書(マニュアル)での活用

3-1. 操作マニュアルや導入ガイド

新しいソフトウェアやツールを導入する際など、操作手順や設定手順を書いたマニュアルをLoop上に作成しておくと便利です。操作手順のステップをコンポーネント化しておけば、画面キャプチャやTipsを追加しやすく、修正やアップデートもしやすくなります。

  • 導入手順やセットアップ方法
  • 画面キャプチャや図解
  • 注意点・よくある質問

特に手順書は変更が多いドキュメントです。Loopなら必要に応じてチーム全体で追記・修正ができ、常に最新版を保つことができます。

3-2. IT部門での知識共有

IT部門では、ネットワーク設定やアプリケーション保守など専門的な作業手順書が多く存在します。そうした手順書をLoopで一元管理すれば、情報が散在することなく、誰でも必要なときに参照・更新可能です。手順書ごとに担当者を割り当てておけば、内容を更新すべきタイミングで担当者に通知を送ることも簡単です。


Microsoft Loopを導入するメリット

1
リアルタイムコラボレーション

複数のメンバーが同時に編集でき、更新内容がすぐに反映されるため、情報が分散したり古くなったりするリスクを大幅に低減します。

2
どこからでもアクセス可能

Microsoft 365 アプリ上でシームレスに統合されており、TeamsやOutlookなどあらゆる場所でLoopコンポーネントを参照・編集できます。

3
柔軟な情報構造

テーブル、リスト、チェックリストなどのコンポーネントを自由に組み合わせられるため、様々なユースケースに対応できます。

4
バージョン管理・履歴の可視化

ドキュメントの変更履歴が可視化されるので、いつ誰が何を変更したのかが簡単に追えるのも大きな利点です。


まとめ

プロジェクト管理、議事録、手順書といったドキュメントは、チームで頻繁にやり取りする機会が多いため、最新の情報をリアルタイムに共有できるMicrosoft Loopとの相性は抜群です。情報が常に一箇所に集約され、更新がスピーディーに行えるため、チームの生産性向上やコミュニケーションコストの削減が期待できます。

Microsoft 365 を活用している企業・チームであれば、Microsoft Loop の導入によってよりスムーズな情報共有を実現できるでしょう。ぜひこれを機会に、プロジェクト管理や議事録、各種手順書の作成・運用をLoopで始めてみてはいかがでしょうか。

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