「先週の重要な会議、録画したはずなのに、どこにあるか分からない…」 「録画データを、会議に参加できなかったメンバーに共有したいけど、どうすれば?」

Microsoft Teamsの会議録画機能は、後から内容を確認したり、欠席者に情報を共有したりするのに非常に便利です。しかし、録画したデータが「どこに」「どのように」保存されるのか、その仕組みが少し分かりにくく、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、Teams会議の録画データの保存場所は、会議の種類によって自動的に決まります。

この記事では、Teams会議の録画データがどこに保存されるのか、SharePointOneDrive for Businessという2つの保存先の違いと、それぞれの仕組み、そして録画データを見つけるための具体的な方法を分かりやすく解説します。

録画データの保存場所は「会議の種類」で決まる

Teams会議の録画データは、主に以下の2つの場所に保存されます。

1. チャネル会議の場合 → SharePoint

特定のチームのチャネルで開催された会議(例:「営業部」チームの「定例会議」チャネルでの会議)の録画データは、そのチームに紐づくSharePointサイトの中に保存されます。

  • 具体的な場所:
    SharePointサイト内の「ドキュメント」>(チャネル名)>「Recordings」フォルダ
  • なぜここ?:
    チャネル会議は、チーム全体の活動の一部と見なされるため、録画データもチーム共有の資産として、SharePointに保管されるのが自然だからです。

2. チャネル会議「以外」の場合 → OneDrive for Business

チャネルに紐づかない会議、例えば、

  • 1対1のチャットから開始した会議
  • グループチャットから開始した会議
  • Teamsの予定表から「新しい会議」で作成した会議

これらの録画データは、会議の録画を開始した人の「OneDrive for Business」の中に保存されます。

  • 具体的な場所:
    録画を開始した人のOneDrive内の「レコーディング」(または "Recordings")フォルダ
  • なぜここ?:
    これらの会議は、特定のチーム全体ではなく、個人または特定のグループ間の活動と見なされるため、録画データも(一時的に)個人の領域であるOneDriveに保存される仕組みになっています。

録画データを見つける、3つの方法

保存場所の仕組みが分かっても、「実際にどうやってファイルを探せばいいの?」と思いますよね。録画データを見つける主な方法は以下の3つです。

Teamsのチャット履歴・チャネルの投稿から

最も簡単な方法です。会議が終了し、録画の処理が終わると、その会議が行われたチャットやチャネルの投稿に、録画へのリンクが表示されます。これをクリックするだけで、録画を再生できます。

SharePointサイト内を検索する(チャネル会議の場合)

Teamsの該当チャネル上部にある「ファイル」タブを開き、「Recordings」フォルダを探します。あるいは、SharePointサイト全体の検索窓で、会議名や日付などで検索することも可能です。

自分のOneDrive内を検索する(チャネル会議以外の場合)

自身が録画を開始した会議であれば、自分のOneDrive for Businessを開き、「レコーディング」(または "Recordings")フォルダを探します。他の人が録画を開始した場合は、その人から共有してもらう必要があります。

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録画データの保存場所のように、Microsoft 365には「どこに何があるか分かりにくい」「設定が複雑」といった、つまずきやすいポイントが数多く存在します。「Teamsの録画が開始できない」「共有されたはずのファイルが見つからない」といったトラブルも日常茶飯事です。

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Teams会議の録画に関するよくある質問(FAQ)

Q
録画データの保存場所を、自分で変更することはできますか?
A

いいえ、現在の仕様では、会議の種類(チャネル会議か、それ以外か)によって保存場所は自動的に決まり、ユーザーが任意に変更することはできません。

Q
録画データの保存期間は決まっていますか?
A

保存期間は、組織のIT管理者が設定するポリシーによって異なります。無期限に保存される設定になっている場合もあれば、「〇日後に自動的に削除される」といったルールが適用されている場合もあります。重要な録画データは、必要に応じて別途ダウンロードしておくことをお勧めします。

Q
会議に参加していなかった人も、録画を見ることはできますか?
A

チャネル会議の場合、そのチームのメンバーであれば、基本的に録画データ(SharePoint上のファイル)へのアクセス権を持っています。チャネル会議以外の場合は、録画を開始した人が、OneDrive上で個別に共有設定を行うことで、参加者以外の人にも閲覧権限を付与できます。

Q
録画を開始した人が退職した場合、その録画データはどうなりますか?
A

これは非常に重要な注意点です。チャネル会議以外の録画データは、録画を開始した人のOneDriveに保存されるため、その人が退職してアカウントが削除されると、録画データも一緒に削除されてしまう可能性があります。重要な会議の録画は、チームで共有するSharePointサイトなどに、別途コピーを保存しておくといった運用ルールを決めておくことが望ましいです。

Q
外部のゲストユーザーも、会議の録画を見ることはできますか?
A

組織の共有設定によりますが、管理者が許可していれば、録画ファイルの共有リンクを通じて、外部のゲストユーザーに閲覧権限を付与することも可能です。

まとめ:「会議の種類」を意識すれば、録画データは迷子にならない

Teams会議の録画データがどこへ行くのか、その謎は解けましたでしょうか。 ポイントは、「チャネル会議か、それ以外か」。この違いを意識するだけで、録画データの保存場所を迷わず特定できるようになります。

会議の録画は、チームの知識や決定事項を蓄積するための重要な資産です。保存場所の仕組みを理解し、適切に管理・共有することで、その価値を最大限に引き出しましょう。

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