まず結論からお伝えすると、Teams会議の録画データ保存先は、会議の開催方法によって以下の2パターンに分かれます。
- チャネル会議 → SharePoint サイト
- チャネル以外の会議 (プライベートな会議) → OneDrive for Business
自分が参加した会議がどちらの形式だったかによって、探すべき場所が異なります。それぞれの詳細と、具体的なファイルの探し方を見ていきましょう。
パターン1:チャネル会議の録画 → SharePointサイト
特定のチームの「チャネル」で開催された会議の録画データは、そのチームに紐づいたSharePointサイトに保存されます。

具体的な保存場所:該当チームのSharePointサイト
> ドキュメント
> [チャネル名]のフォルダ
> Recordings
フォルダ
この方法のメリットは、チームメンバーであれば誰でも録画ファイルにアクセスできる点です。録画を開始した人に関わらず、ファイルはチームの共有資産として管理されます。
パターン2:チャネル以外の会議の録画 → OneDrive for Business
チャネルに紐づかない会議(1対1の通話、グループチャットでの通話、Outlookからスケジュールした非チャネル会議など)の録画データは、会議の録画を開始した人のOneDrive for Businessに保存されます。

具体的な保存場所:録画を開始した人のOneDrive for Business
> レコーディング (Recordings)
フォルダ
この場合、録画データは個人のファイルとして扱われます。そのため、他の会議参加者に見せるには、録画した人が明示的に共有設定を行う必要があります。
録画データを見つける具体的な手順
保存先の理論は分かっても、実際にファイルにたどり着くのは少し面倒です。ここでは、Teamsから録画ファイルへアクセスする最も簡単な手順を紹介します。
SharePointから探す場合 (チャネル会議)

- Teamsで、会議が行われたチームとチャネルを開きます。
- チャネルの「投稿」タブに、会議の終了通知と録画へのリンクが表示されています。
- その録画の「…」(その他のオプション) をクリックし、「SharePointで開く」を選択します。
- ブラウザが起動し、録画ファイルが保存されているSharePointの
Recordings
フォルダが直接表示されます。
OneDriveから探す場合 (チャネル以外の会議)

- 会議が行われたチャット、またはOutlookの予定表から会議の詳細を開きます。
- チャット履歴に表示されている録画ファイルのサムネイルをクリックします。
- ブラウザでビデオプレーヤーが起動し、録画を再生できます。ファイルの共有やダウンロードもこの画面から可能です。
- ファイルが誰のOneDriveに保存されているかを確認するには、ビデオプレーヤー画面の左上にある「ファイルの場所」をクリックすると、保存先のフォルダへ移動できます。
よくある質問:録画データの管理・活用方法
録画データを見つけた後、それをどう管理・活用すればよいのでしょうか。よくある疑問にお答えします。
Q1. 録画データの保存先は変更できる?
A. いいえ、録画時に直接保存先を指定・変更することはできません。
保存先は前述の通り、会議の形式(チャネル or 非チャネル)によって自動的に決まります。
もし、すべての録画を特定の場所に集約したい場合は、Power Automate を利用して「OneDriveやSharePointのRecordingsフォルダにファイルが作成されたら、指定のフォルダにファイルを移動する」といった自動化フローを組むことで、間接的に実現可能です。
Q2. 録画データの共有・ダウンロード方法は?
A. SharePoint/OneDriveの標準的な機能で共有・ダウンロードが可能です。
- 録画ファイルを見つけ、ファイル名の横にある「共有」アイコンをクリックします。
- 共有リンクを発行したり、特定のユーザーに直接アクセス権を付与したりできます。
- ダウンロードする場合は、ファイルを選択して上部メニューの「ダウンロード」をクリックします。
Q3. 録画データの有効期限と削除方法は?
A. 管理者が設定した有効期限が自動で適用されます。手動での削除も可能です。
Teamsの会議録画には、管理者が設定したデフォルトの有効期限(例:120日など)が存在します。
- 有効期限の確認・変更:
ファイルを選択し、「詳細ウィンドウ」を開くことで、有効期限の確認や延長が可能です。 - ファイルの削除:
不要になった録画ファイルは、通常のファイルと同様に選択して「削除」をクリックすれば削除できます。
録画データはファイルサイズが大きくなりがちです。定期的に不要なファイルを削除することは、SharePointのストレージ容量を節約する上で非常に重要です。
より詳しい容量節約術については、こちらの記事も参考にしてください。
➡️ 参考記事:【徹底解説】SharePoint容量不足対策|不要ファイル削除とバージョン管理最適化の具体策
まとめ
本記事では、Teams会議の録画データの保存先から管理方法までを解説しました。
- チャネル会議の録画は、チームのSharePointサイトに保存
- それ以外の会議の録画は、録画開始者のOneDriveに保存
- 録画ファイルの管理(共有、ダウンロード、削除)は、SharePointとOneDriveの標準機能で行う
録画データの保存場所のルールを理解することで、必要な情報を迅速に見つけ出し、チーム内での情報共有をさらに活性化させることができます。ぜひ、日々の業務にお役立てください。

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