複数の話題が同時に進行するMicrosoft Teamsのチャット。 「今の返信、どのメッセージに対してだろう?」 「少し前の話題に返信したいけど、話の流れを壊してしまいそう…」 こんな風に感じたことはありませんか?

活発なチャットは良いことですが、文脈を見失うと、誤解やコミュニケーションのロスが生まれてしまいます。

この問題をスマートに解決するのが、Teamsの「引用返信」機能です。この記事では、引用返信の基本的な使い方から、知っていると便利なショートカット的なテクニックまで、分かりやすく解説します。

なぜ「引用返信」が重要なのか?

引用返信を使うメリットは、単に「便利」というだけではありません。

  • 文脈が明確になる:
    誰がどのメッセージに対して返信しているのかが一目瞭然になり、会話の誤解を防ぎます。
  • 会話の脱線を防ぐ:
    関連するやり取りがスレッドのように繋がり、話が混線するのを防ぎます。
  • 過去のメッセージへの言及が容易になる:
    「先ほどの〇〇の件ですが…」と書く必要がなく、スマートに過去の話題に触れることができます。

引用返信は、円滑なチャットコミュニケーションに欠かせない、いわば「デキる人のビジネス作法」の一つです。

【基本操作】Teamsで特定のメッセージに引用返信する方法

個別チャットやグループチャットの場合

引用したいメッセージにマウスカーソルを合わせます。

メッセージの右上に表示される絵文字リアクションのさらに右側にある「"」(ダブルコーテーションマーク)をクリックします。

メッセージ入力欄の上部に、選択したメッセージが引用された状態で表示されます。あとは、返信を入力して送信するだけです。

チャネルスレッドの場合

チャネルの返信入力画面で「A」(書式マーク)をクリックします。

書式メニュー右側にある「"」(ダブルコーテーションマーク)をクリックします。

引用枠が表示されるので、引用したい文章をコピペします。引用枠の下部に返信を入力して送信するだけです。

【時短テク】引用返信のショートカットは?

「もっと素早く引用したい!」という方のために、ショートカット的な使い方をご紹介します。

引用したいメッセージのテキストをマウスで選択し、コピーします(Ctrl + C)。

メッセージ入力欄で、半角の「>」記号を入力します

入力欄が引用ブロックの書式に変わるので、そこに先ほどコピーしたテキストを貼り付けます(Ctrl + V)。

Enterを2回押して改行し、自分の返信を入力します。

一手間かかりますが、慣れるとマウス操作よりも速く、引用文をカスタマイズしたい場合にも便利です。

その返信、AIが代わりに行います

引用返信を使えば、あなたが「何について」返信しているのか、文脈を明確に伝えることができます。しかし、その返信の内容が、もし社内の「よくある質問」への回答だとしたらどうでしょうか。

「このツールの使い方は…」 「経費精算のルールは…」

このような質問に、毎回人が調べて返信する。そのやり取り自体をなくすことができたら、組織の生産性はさらに向上します。

AIチャットボットをTeamsに導入すれば、社員からの定型的な質問に、AIが文脈を理解して24時間365日、自動で回答します。 そもそも人が返信する必要がなくなるのです。

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Teamsの引用返信に関するよくある質問(FAQ)

Q
引用返信は、チャネルの会話でも、個人のチャットでも使えますか?
A

はい、どちらでも利用可能です。チーム内のチャネルでの会話、複数人でのグループチャット、1対1のチャット、そのすべてで引用返信機能を使えます。

Q
スマートフォンのTeamsアプリでも引用返信はできますか?
A

はい、可能です。スマートフォンアプリでは、引用したいメッセージを長押し(ロングタップ)するとメニューが表示されますので、そこから「返信」を選択してください。

Q
引用したメッセージの一部を削除したり、編集したりできますか?
A

いいえ、できません。引用部分は、元のメッセージをそのまま正確に表示するためのものであり、編集はできない仕様になっています。これは、文脈の改ざんを防ぎ、正確なコミュニケーションを保つためです。

Q
画像やファイルが添付されたメッセージも引用できますか?
A

はい、可能です。画像やファイル付きのメッセージを引用返信すると、返信欄にその画像やファイルのサムネイル(小さなプレビュー)やファイル名が表示され、何について返信しているのかが分かるようになっています。

Q
長いメッセージを引用すると、チャット欄が埋まってしまい見づらくなりませんか?
A

ご安心ください。Teamsでは、改行を含む長いメッセージを引用すると、自動的に一部が省略された形で表示されます。引用文の「さらに表示」をクリックすることで、全文を確認できるため、チャット欄が不必要に長くなることはありません。

まとめ:「引用返信」を習慣にして、快適なチャトコミュニケーションを

今回は、Teamsの「引用返信」機能について解説しました。 特に会話が活発なチャットでは、この引用機能を意識して使うだけで、コミュニケーションのすれ違いが劇的に減り、後から会話を振り返る際にも非常に分かりやすくなります。

ぜひ今日から「引用返信」を習慣にして、あなたとチームのコミュニケーションを、よりスムーズで快適なものにしてください。

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