「社内の情報がTeams、メール、共有フォルダに散在し、最新のファイルがどれか分からない…」 「全社に周知したい情報があるのに、なかなか全員に行き渡らない…」
このような情報共有の課題を解決するため、「社内ポータルサイト」の導入を検討している担当者の方も多いのではないでしょうか。
Microsoft 365を契約していれば、SharePointを使って高機能なポータルサイトを構築できますが、多くのプロジェクトが「作ったはいいが、誰も使わない」という残念な結果に終わってしまうのも事実です。
成功と失敗の分かれ道は、「構築を始める前の、丁寧な設計」にあります。この記事では、社員が毎日アクセスしたくなる、本当に「使える」社内ポータルをSharePointで構築するために、最初に設計すべき5つの重要エリアを解説します。
SharePointポータルで最初に設計すべき5つの重要エリア

漠然と作り始めるのではなく、まず以下の5つのエリア(機能)をポータルの「骨格」として設計することで、目的が明確になり、失敗のリスクを大きく減らすことができます。
エリア1:トップページ
トップページは、ポータルサイトの顔であり、全社員が毎日最初に訪れる場所です。ここが魅力的でなければ、誰もその先へは進んでくれません。
エリア2:ドキュメント管理エリア
社内のあらゆる公式ドキュメントを一元管理する、ポータルの心臓部です。「あのファイルどこだっけ?」という会話をなくすことを目指します。
エリア3:部署・プロジェクトエリア
全社共通の情報だけでなく、各部署やプロジェクトチームが必要とする、閉じた情報共有の場もポータルからアクセスできるようにします。
エリア4:申請・ワークフローエリア
社内のあらゆる申請業務の入り口をポータルに集約することで、ペーパーレス化と業務効率化を推進します。
エリア5:社員情報・コミュニケーションエリア
業務情報だけでなく、人と人との繋がりを促進し、組織の一体感を醸成するためのエリアです。
具体的なコンテンツのイメージを知りたい方は、以下記事を確認してください。
SharePointポータルの構築、専門家と一緒に進めませんか?

これらの5つのエリアを設計することで、成功する社内ポータルの青写真が見えてきます。 しかし、「自社の業務に合わせて、具体的にどうカスタマイズすればいいか?」「効果的な権限設定や、デザインはどうすれば?」など、実際の構築には専門的なノウハウが必要です。
もし、社内ポータルの企画・構築で専門家のアドバイスが必要だと感じていらっしゃいましたら、ぜひ弊社のMicrosoft 365 導入支援サービスにご相談ください。貴社の課題を整理し、最適なポータルサイトの設計から構築まで、ステップバイステップでご支援します。
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SharePointの社内ポータルに関するよくある質問(FAQ)
- Q最初から完璧なポータルを目指す必要はありますか?
- A
いいえ、その必要はありません。「スモールスタート」が成功の鍵です。まずは、全社員に影響の大きい「お知らせ」と「ドキュメント管理」エリアから構築を始め、社員からのフィードバックを元に、少しずつエリアを育てていくアプローチを推奨します。
- Qポータルのデザインは、専門家でなくてもきれいにできますか?
- A
はい、可能です。現在のSharePointは、デザインのテンプレートや、ドラッグ&ドロップで配置できる「Webパーツ」が豊富に用意されているため、プログラミング知識がなくても、直感的な操作でプロフェッショナルな見た目のサイトを構築できます。ただしアクセス権などの基本設計には専門家の支援が必要な場合があります。その際は弊社、株式会社WITHWITへぜひお問い合わせください。
- Q誰がポータルを管理・更新していくべきですか?
- A
サイト全体の管理はIT担当者が行い、各コンテンツの更新は、その情報を所管する部署(例:社内規定は総務部、営業資料は営業部)が行う、分散管理モデルが理想です。これにより、IT担当者に負担が集中せず、常に情報が新鮮な状態に保たれます。
- Qポータルサイトに、何か愛称をつけた方が良いでしょうか?
- A
はい、ぜひ付けることをお勧めします。「WIT-PORTAL」や「わくわく広場」のように、会社らしさが伝わるユニークな愛称を付けることで、社員の愛着が湧き、ポータルの利用率向上に繋がったという事例が多くあります。
まとめ:「作ること」がゴールではない。ポータルは「育てる」もの
失敗しない社内ポータルサイトの作り方の鍵は、構築前の「設計」にあることを解説しました。 今回ご紹介した5つの重要エリアをベースに、自社に必要なものは何かをじっくりと検討することが、成功への第一歩です。
SharePointポータルは、一度作って終わりではありません。社員の声を聞きながら、継続的にコンテンツを育てていくことで、本当に価値のある、組織の成長を支える情報基盤となります。


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