「Microsoft 365を導入しようと決めたはいいものの、プランの一覧を見て手が止まってしまった…」 「Business Basic、Standard、Premium…結局、うちの会社にはどれが合っているんだろう?」

Microsoft 365の導入を検討する際、多くのIT担当者の方が最初に直面するのが、このライセンスプランの選定という大きな壁ではないでしょうか。「不要な機能にお金を払いすぎるのは避けたい」「でも、必要な機能が足りないと後で困る」と、悩んでしまうのも無理はありません。

この記事では、特に多くの中小企業が選択肢として検討する「Business Basic」「Business Standard」「Business Premium」の3つのプランに焦点を当て、その本質的な違いと、自社に最適なプランを選ぶための考え方を分かりやすく解説します。

結論から。3つのプランの最も大きな違い

細かい機能の差はたくさんありますが、まずは最も重要な違いをシンプルに理解しましょう。

  • Business Basic:
    Teams、Web版・スマホ版のOfficeアプリが中心。コストを最優先し、Officeソフトはブラウザで十分、という企業向け。
  • Business Standard:
    Basicの全機能に加え、PCにインストールできる、使い慣れたデスクトップ版Officeアプリ(Word, Excel, PowerPointなど)が付属します。
  • Business Premium:
    Standardの全機能に加え、高度なセキュリティ機能(サイバー攻撃対策や情報漏洩防止など)と、PC・スマホの管理機能が追加されます。

つまり、選択の基準は「①デスクトップ版Officeアプリが必要か」「②高度なセキュリティが必要か」という2つの問いに集約されます。

【利用シーンで比較】自社に必要なのはどのプラン?

上記の2つの問いを、具体的な利用シーンに当てはめて考えてみましょう。

Officeアプリの使い方で選ぶ

【Business Basicが候補になるケース】

  • 社員のほとんどが社内で仕事をする。
  • WordやExcelは、簡単な文書作成や閲覧が中心。
  • PCにOfficeソフトがインストールされていなくても、Webブラウザ版で業務に支障がない。

【Business Standardを選ぶべきケース】

  • 外出先など、オフライン環境でOfficeファイルを開いて編集する必要がある。
  • Excelのマクロや、高度な機能(VLOOKUPなど)を頻繁に利用する。
  • やはり使い慣れたデスクトップ版のWordやExcelが手放せない、という社員が多い。

多くの中小企業にとって、まず悩むのがこのBasicとStandardの違いです。社員の働き方やITリテラシーを考慮して判断しましょう。

セキュリティへの要求レベルで選ぶ

【Business Premiumを検討すべきケース】

  • 顧客の個人情報や、企業の機密情報などをメールで頻繁にやり取りする。
  • 標的型攻撃メールなど、巧妙化するサイバー攻撃への対策を強化したい。
  • 社員が使うPCやスマートフォンを、会社のルールに沿って安全に管理したい(例:紛失時に遠隔でデータを消去するなど)。

Standardまでの機能に、「守りのIT」を固めるための機能が追加されたのがPremiumです。会社の資産である「情報」を、より強固に守りたいと考えるならば、Premiumは非常に有力な選択肢となります。

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Microsoft 365のプラン選定に関するよくある質問(FAQ)

Q
最初はBasicで始めて、後からStandardにアップグレードできますか?
A

はい、可能です。Microsoft 365では、ライセンスプランを柔軟に変更できます。まずはコストを抑えてBasicでスタートし、デスクトップ版アプリの要望が強まったタイミングで、必要なユーザーだけをStandardにアップグレードする、といった運用も一般的です。

Q
「Web版のOffice」と「デスクトップ版のOffice」では、機能にどれくらい差がありますか?
A

日常的な文書作成や簡単な表計算であれば、Web版でも十分な機能が備わっています。しかし、マクロの実行や、一部の高度な編集機能、オフラインでの利用といった点では、やはりデスクトップ版に軍配が上がります。

Q
300人以上の会社なのですが、全員でBusinessプランは使えますか?
A

いいえ、Businessプラン(Basic, Standard, Premium)は、ユーザー数の上限が300人までとなっています。301人以上の企業の場合は、大企業向けの「Enterprise」プラン(E3, E5など)から選択する必要があります。

Q
個人向けのMicrosoft 365とは何が違うのですか?
A

法人向けのプランには、個人向けにはない、Teamsでの共同作業機能や、SharePointによるファイル共有、独自ドメインのメールアドレス、そして管理者向けの高度なセキュリティ・管理機能が含まれています。

Q
Q5. 年間契約と月間契約、どちらがお勧めですか?
A

年間契約の方が、月あたりの料金が割安になるため、長期的に利用することが決まっている場合は年間契約がお勧めです。一方、月間契約は、社員の入退社に合わせてライセンス数を柔軟に増減させたい場合に適しています。

まとめ:最適なプラン選びが、Microsoft 365活用の第一歩

Microsoft 365のプラン選定は、単なるコストの問題ではありません。それは、自社の働き方やセキュリティポリシーを再確認し、未来のIT基盤を設計するための、重要な第一歩です。

今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ自社にとって最適なプランを見つけてください。

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