「在宅勤務中、急な会議が入ったけど、メイクもしていないし部屋も散らかっている…」 「一日中カメラの前で表情を作り続けるのは、正直疲れる…」 「でも、カメラをオフにして真っ黒な画面だと、ちゃんと聞いているか相手に不安を与えそう…」

Web会議が日常になった今、このような「カメラ疲れ」「顔出しのジレンマ」を感じている方は多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解決する機能が、Microsoft Teamsの「アバター」です。 自分の分身となる3Dキャラクターを作成し、カメラ映像の代わりに会議に参加させることで、顔を出さずに、しかし表情豊かにリアクションを伝えることが可能になります。

この記事では、Teamsのアバター機能を使うメリットと、自分だけのアバターを作って会議に参加するまでの手順を分かりやすく解説します。

なぜ、今「アバター」なのか? 3つのメリット

単なる遊び機能ではありません。ビジネスにおいて、アバターは「カメラオン」と「カメラオフ」の良いとこ取りができる、実用的なツールです。

プライバシーと身だしなみを気にしなくていい

部屋の背景や、寝起きのような服装を気にする必要がありません。準備時間をゼロにして、すぐに会議に参加できます。

「カメラオフ」より圧倒的に印象が良い

アイコンだけの黒い画面に話しかけるのは、相手にとっても不安なものです。アバターなら、あなたの代わりに相槌を打ったり、笑ったりしてくれるため、「参加している感」がしっかり伝わります。

「ビデオ疲れ」を軽減し、会議に集中できる

自分の顔が画面に映り続けるストレスから解放されることで、リラックスして議論の内容に集中できるようになります。

【準備編】自分だけのアバターを作成する手順

アバターの作成は、Teamsアプリ内で行います。(※PC版Teamsアプリでの操作が必要です)

Teams左側のメニューバーにある「アプリ」アイコンをクリックし、検索窓に「アバター」と入力します。「アバター」アプリが見つかったら「開く」をクリックします。

アプリが起動したら、「開始する」をクリックし、ベースとなるアバターを選びます。 顔のパーツ、髪型、服装、メガネなどのアクセサリーを自由に組み合わせて、自分に似せたり、理想のビジネスパーソン風にしたりと、自由にカスタマイズしましょう。最大3体まで作成して保存できます。

【実践編】会議でアバターを使って参加する方法

作成したアバターは、会議の参加前でも、参加中でも設定できます。

会議に参加する「前」に設定する場合

会議の参加画面(カメラやマイクをチェックする画面)で、カメラを「オフ」にします。すると、「アバターとエフェクト」という項目が表示されるので、そこから自分のアバターを選択して「今すぐ参加」をクリックします。

会議に参加している「最中」に切り替える場合

会議画面の上部メニューのカメラアイコン右にあるプルダウンを選択し、「アバター」>「アバターをオンにする」をクリックします。(※設定時カメラはオンにする必要があります)

日々のトラブル、まずこの一冊で解決しませんか?

アバターのような新機能は、社員の関心も高く、「使い方が分からない」「自分のTeamsには表示されない」といった問い合わせが増える傾向にあります。

もし、あなたがそんな日々の「これどうやるの?」対応に追われ、本来の業務に集中できずにいるなら、まずこの一冊を手元に置いてみてはいかがでしょうか。 Microsoft 365支援のプロが、現場で実際に寄せられるよくある質問と解決策を厳選してまとめた「トラブルシューティング大全」をご用意しました。

▼資料ダウンロードはこちら
『社内からの「これどうやるの?」を9割削減する Microsoft 365 トラブルシューティング大全』


Teamsのアバター機能に関するよくある質問(FAQ)

Q
アバター機能を使うのに、特別なカメラや機材は必要ですか?
A

いいえ、必要ありません。アバターは、カメラ映像ではなく、あなたの「音声」に反応して口を動かしたり、選択した「リアクション」に合わせて動いたりします。通常のPCとマイクがあれば利用可能です。

Q
アバターが表示されません(メニューに出てきません)。
A

会社のIT管理者が、ポリシー設定でアバター機能(アバターアプリ)の利用を制限している可能性があります。また、PCのスペックが低い場合や、古いバージョンのTeamsアプリを使っている場合も利用できないことがあります。

Q
取引先との会議で使っても失礼になりませんか?
A

会社の文化や相手との関係性によります。初対面の商談や謝罪など、表情や誠意を見せるべき場面では実写(カメラオン)が推奨されますが、定例会議や社内ミーティングなどでは、アバターの方がリラックスして話せるとして歓迎されるケースも増えています。

Q
アバターの表情を、自分の顔の動きと連動させることはできますか?
A

現時点の標準機能では、Webカメラで読み取った表情をリアルタイムでアバターに反映する機能(フェイストラッキング)はありません。

Q
アバターの服装は後から変えられますか?
A

はい、いつでも変更可能です。「アバター」アプリを開けば、髪型や服装を再編集できます。「夏用」「冬用」など、季節に合わせたアバターを用意しておくのも楽しい使い方です。

まとめ:「ハイブリッドワーク」の新しいマナーとして

「顔出し必須」か「カメラオフ」かの二択しかなかったWeb会議に、アバターは「第3の選択肢」をもたらしました。

無理に顔を出す必要はなく、かといって存在感を消すわけでもない。この「程よい距離感」が、ハイブリッドワーク時代の新しいビジネスマナーとして定着しつつあります。まずは社内の気軽なミーティングから、アバターデビューしてみませんか?

他社の成功事例から、活用のヒントを得ませんか?

今回はTeamsのコミュニケーション機能をご紹介しましたが、Microsoft 365には、他にも業務効率を劇的に向上させる活用法が無限に存在します。

「他の会社は、Microsoft 365をどのように活用して、成果を出しているのだろう?」 そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ弊社の「Microsoft 365 導入事例集」をご覧ください。様々な業種・規模の企業様が、どのように課題を解決したか、具体的な事例を多数ご紹介しています。

▼[Microsoft 365 導入事例集をダウンロードする]