• 毎朝、PCを立ち上げるたびに長いパスワードを入力するのが面倒…
  • 社員が『パスワードを忘れた』と問い合わせてくるたびに、リセット作業に時間を取られる…
  • パスワードを書いた付箋をモニターに貼っている社員がいて、セキュリティが心配だ

そんな悩みを持つIT担当者様におすすめしたいのが、「Windows Hello for Business」です。

これは、顔認証や指紋認証を使って、Windows 10/11のPCに安全かつ瞬時にサインインできる機能です。

「顔パス」で仕事が始められる便利さは、一度体験するともうパスワードには戻れません。

しかし、「個人のPCで使っている『Windows Hello』と何が違うの?」「導入には特別なライセンスがいるの?」といった疑問も多いはずです。

この記事では、Windows Hello for Businessとは何か、通常のWindows Helloとの決定的な違い、そして導入に必要なライセンスについて分かりやすく解説します。

そもそも「Windows Hello for Business」とは?

Windows Hello for Businessとは、Microsoftが提供する、組織(企業)向けの生体認証・PIN認証システムです。

従来の「IDとパスワード」による認証に代わり、以下の方法でPCにサインインします。

  • 顔認証(カメラを見るだけ)
  • 指紋認証(センサーに触れるだけ)
  • PINコード(数字4桁などの暗証番号)

これにより、パスワード入力の手間をなくし、かつセキュリティレベルを劇的に向上させることができます。

【重要】個人用の「Windows Hello」との決定的な違い

多くの方が疑問に思うのが、windows hello for business 違い という点です。

家庭用のWindows PCでも「顔認証」は使えますが、これ(Windows Hello)と「Business」版は何が違うのでしょうか?

機能Windows Hello (個人用)Windows Hello for Business (組織用)
認証の対象そのPC内の「ローカルアカウント」組織の「Microsoft 365アカウント (Entra ID)」
管理機能個人が自分で設定会社がポリシーで一括管理・強制可能
セキュリティパスワードの代わり証明書ベースの「二要素認証」相当
SSO連携なしサインインだけでTeamsなども自動ログイン

最大の違いは、「IT管理者が統制できるかどうか」と「認証の裏側の仕組み」です。

Business版は、Microsoft Intuneなどの管理ツールを使って、「全社員に顔認証またはPINの設定を強制する」「PINの複雑さを指定する」といった一元管理が可能です。

なぜ「パスワード」より安全なのか?

「PIN(暗証番号)なんて、長いパスワードより危険じゃないの?」と思われるかもしれません。

しかし、仕組みを知ればその安全性が分かります。

生体情報/PIN はデバイス内に保持

  • 左側(パスワード認証)では、パスワードがインターネットを経由してサーバーに送信されています。
  • 右側(Windows Hello)では、生体情報やPINはデバイス(PC)の中に安全に保管され、外部には送信されません。

二要素認証による安全性:

  • Windows Helloによる認証には、「登録されたPC(所有)」と「本人の生体情報/PIN(知識・生体)」の両方が必要です。
  • 図の下部にあるように、万が一PINを盗み見られても、PC自体を物理的に盗まれない限り、不正アクセスは不可能です。

導入に必要な「ライセンス」と条件

windows hello for business ライセンス についても確認しておきましょう。導入には以下の環境が必要です。

1. 必要なライセンス(クラウド構成の場合)

主に「Microsoft Intune」が含まれるライセンスが必要です。

  • Microsoft 365 Business Premium(中小企業に最もおすすめ)
  • Microsoft 365 E3 / E5
  • Enterprise Mobility + Security (EMS) E3 / E5

※単なる「Business Standard」にはIntuneが含まれていないため、管理機能を使った展開はできません。

2. 必要なシステム環境

  • OS: Windows 10 または Windows 11(Proエディション推奨)
  • ID基盤: Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)への参加
  • ハードウェア: 顔認証対応カメラ、または指紋リーダー搭載PC(※ない場合はPINのみでも利用可能)

導入のメリット:管理者もユーザーも幸せになる

  • ユーザーのメリット:
    • 毎朝のパスワード入力から解放され、PCを開いて1秒で仕事開始。
    • 複雑なパスワードを覚えなくて済む。
  • 管理者のメリット:
    • 「パスワードを忘れました」という問い合わせが激減する。
    • パスワードの盗難や、付箋による漏洩リスクを根絶できる。

日々のトラブル、まずこの一冊で解決しませんか?

新しい認証方式の導入は、最初は設定につまずくこともあります。

「カメラが認識しない」「PIN設定画面が出ない」といった問い合わせも想定されます。

もし、あなたがそんな日々の問い合わせ対応に追われ、本来の業務に集中できずにいるなら、まずこの一冊を手元に置いてみてはいかがでしょうか。

Microsoft 365支援のプロが、現場で実際に寄せられるよくある質問と解決策を厳選してまとめた「トラブルシューティング大全」をご用意しました。

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Windows Hello for Businessに関するよくある質問(FAQ)

Q
顔写真や指紋データがマイクロソフトに送信されませんか?
A

いいえ、絶対に送信されません。

生体情報は数学的なデータ(ハッシュ)に変換され、ユーザーのPC内のセキュリティチップ(TPM)に厳重に保存されます。

マイクロソフトのクラウド上にも、社内のサーバー上にも保存されることはありません。

Q
カメラがついていない古いデスクトップPCでも使えますか?
A

顔認証は使えませんが、「PIN(暗証番号)」によるサインインは利用可能です。

PINだけでも、パスワードよりセキュリティ強度は高くなります。

また、USB接続の外付け指紋リーダーやWebカメラを購入して対応させることも可能です。

Q
4桁のPINだと推測されやすくないですか?
A

Intuneのポリシー設定で、「最低6桁以上」「英数字を混在させる」といった複雑な要件を強制することができます。

ただし、前述の通り「そのPCがないと使えない」仕組みのため、4桁でもクラウド上のパスワードより安全と言われています。

Q
Business Standardライセンスしかありません。使えませんか?
A

管理機能(Intune)を使わずに、ユーザー個人の操作で設定すること自体は可能ですが、会社として「設定を強制する」ことや「設定状況を確認する」ことができません。

全社展開するには、Business Premiumなどへのアップグレードを強くお勧めします。

Q
双子が顔認証を突破することはありますか?
A

非常に稀ですが、可能性はゼロではありません。

しかし、Windows Hello対応カメラは赤外線を使った3D認識を行っており、写真や動画でのなりすましは不可能です。

極めて高いセキュリティが必要な場合は、指紋認証やPINとの併用を検討してください。

まとめ:パスワードレスの時代へ、最初の一歩を

「パスワードは複雑にして、定期的に変更する」

この常識はもう古くなりつつあります。現代のセキュリティは、「パスワードを使わない(パスワードレス)」へとシフトしています。

Windows Hello for Businessは、その最も身近で効果的な手段です。

社員の利便性を上げながら、会社のセキュリティレベルも上げる。

そんな「攻め」のIT環境作りを、ぜひ検討してみてください。

他社の成功事例から、活用のヒントを得ませんか?

今回は認証セキュリティの強化についてご紹介しましたが、Microsoft 365には、デバイス管理やデータ保護など、中小企業を守るための機能が満載です。

「他の会社は、Microsoft 365をどのように活用して、成果を出しているのだろう?」

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