- 会議のたびに議事録を書くのが負担で、本来の仕事が進まない…
- Teams PremiumのAI議事録は、Copilotとどう違うの?
- ライセンスを買えば、参加者全員がAIの要約を見られるの?
Teams会議の議事録づくりは、多くの会社で地味に時間を奪っている作業です。
Teams Premiumの「インテリジェント要約」を使えば、AIが会議のメモやタスクを自動でまとめてくれます。
ただし2026年はライセンスの内容が変わり、Microsoft 365 Copilotとの役割分担もはっきりしてきました。
- Teams Premiumのインテリジェント要約(AI議事録)でできること
- 必要なライセンスと料金、Microsoft 365 Copilotとの違い
- AI要約を使うための条件と、会議後に要約を見る手順
- 自社にはTeams PremiumとCopilotのどちらが合うかの判断のしかた
この記事では、Microsoft 365の導入・活用支援を行う株式会社WITHWITが、2026年10月時点の公式情報と実際の画面をもとに、Teams PremiumのAI議事録を解説します。
Teams Premiumのインテリジェント要約(AI議事録)とは
Teams Premiumのインテリジェント要約とは、会議の文字起こしをもとに、AIが会議のメモ・フォローアップ タスク・話題ごとのチャプターなどを自動で作る機能です。
会議が終わると、会議のチャットの「まとめ」からすぐに確認できます。

Microsoftの公式ドキュメントでは、インテリジェント要約に次の機能が含まれます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| AIによる会議のメモ | 話し合った内容を、話題ごとに箇条書きで要約 |
| AIが提案するタスク | 「誰が何をするか」をフォローアップ タスクとして抽出 |
| パーソナライズされたマーカー | 自分の名前が呼ばれた場面、画面共有の開始などを録画上に表示 |
| 発言者のタイムライン | 誰がいつ話したかを録画上に表示 |
| チャプター | 話題ごとに録画を区切り、見たい場面に飛べる |
実際の要約画面
会議が終わると、会議のチャットに要約のカードが表示され、発言者の人数・メンション・タスクの件数がわかります。

「要約の表示」をクリックすると、会議の「まとめ」タブが開きます。
「AI 分析の概要」には、AIが作った会議のメモとフォローアップ タスクが、担当者の名前付きで表示されます。

画面のとおり、日付や担当者まで具体的に整理されるため、議事録の下書きとしてそのまま使える精度です。
ただし、画面にも「AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります」と表示されるとおり、重要な決定事項は人が確認してから共有しましょう。
必要なライセンスと料金(Teams PremiumとCopilotの違い)
インテリジェント要約を使うには、Teams PremiumかMicrosoft 365 Copilotのライセンスが必要です。
音声要約などの一部の新機能はCopilotのライセンスでしか使えません。

| ライセンス | 料金(年払い・税抜) | 会議のAI要約 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Teams(標準) | Microsoft 365に含まれる | × | 録画・文字起こしは使える |
| Teams Premium | ¥1,499/ユーザー/月 | ○ | 会議のAI要約・高度な会議保護・ブランド設定 |
| Microsoft 365 Copilot Business | ¥3,148/ユーザー/月 | ○ | 会議中の質問・音声要約・Word/Excel/OutlookのAI |
Microsoft 365 Copilot Businessは、2026年10月時点の公式ページではキャンペーン価格の¥2,698(年払い)が表示されています。
価格は変わることがあるため、購入前にMicrosoftの公式ページで最新の金額を確認してください。
2026年4月にTeams Premiumの内容が変わった
2026年4月1日に、それまでTeams Premiumだけで使えた一部の機能が、標準のTeams(Teams Enterprise)に含まれるようになりました。
Teams Premiumには、高度な会議の保護、ブランド設定、インテリジェンス機能(AI要約など)が引き続き含まれます。
4月1日より前に購入したTeams Premiumは、ライセンスの期限までは以前の機能をすべて使えます。
要約を見る人にもライセンスは必要?
Teams Premiumはユーザーごとのライセンスで、Microsoftのライセンス表では、インテリジェント要約は「出席者・ユーザー単位で適用される機能」に分類されています。
主催者だけが持っていれば全員が見られる、という機能ではない点に注意してください。
要約を使いたい人には、それぞれTeams PremiumかCopilotのライセンスを割り当てるのが確実です。
Copilotのライセンスの種類と選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
AI要約を使うための条件
インテリジェント要約を作るには、会議で文字起こしをオンにする必要があります。
録画もしておくと、発言者・トピック・チャプターまで含めた完全な要約になります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 文字起こし | 必須。オフだとAI要約は作られない |
| 録画 | 任意。オフだと録画・発言者・トピック・チャプターなしの要約になる |
| 会議の長さ | 短すぎる会議は要約されないことがある(動画の要約は10分以上) |
| 言語 | 日本語に対応。文字起こしの言語を会議の言語と合わせる |
| 管理者の設定 | 会議ポリシーで文字起こしやインテリジェント要約が許可されていること |
会議の録画の保存先や探し方は「Teamsレコーディングの保存先はどこ?探し方・出し方を徹底ガイド」で解説しています。
Teams PremiumでAI議事録を作る手順
AI議事録の作り方は、会議中に「記録」を開始し、会議後に「まとめ」で要約を確認する、の2ステップです。
手順1:会議中に録画と文字起こしを開始する
会議中に画面上部の「その他のアクション」から「記録」を選び、話す言語と記録する内容を確認して開始します。
毎回の操作を忘れる場合は、会議のオプションで「レコーディングと文字起こしを自動的に行う」をオンにしておくと便利です。
文字起こしを開始すると、参加者全員の画面に通知が表示されます。
手順2:会議後に「まとめ」で要約を確認する
会議が終わってしばらくすると、会議のチャットに要約のカードが表示されます。
「要約の表示」をクリックし、「まとめ」タブの「AI 分析の概要」で、会議のメモとフォローアップ タスクを確認します。
「メンション」では自分の名前が呼ばれた場面、「トランスクリプト」では文字起こしの全文を確認できます。
手順3:要約を共有する
要約は、画面右上の「共有」から、リンクのコピーやメールで共有できます。
会議に参加していない上司や関係者に、議事録として送るときに便利です。
Microsoft 365 Copilotで増える機能
Microsoft 365 Copilotのライセンスがあると、インテリジェント要約に加えて、会議中にCopilotへ質問したり、要約を音声で聞いたりできます。
- 音声要約(プレビュー):
最大8つの会議の内容を、ポッドキャストのような音声で聞ける - 動画の要約:
録画した10分以上の会議から、重要な場面をまとめた短い動画を作る - 文字起こしを保存しない要約(プレビュー):
主催者がCopilotを持っていれば、録画や文字起こしを残さずにAI要約だけを作れる(予定された会議のみ) - 会議中の質問:
「ここまでの論点は?」「決まっていないことは?」などを会議中にCopilotへ聞ける
Copilotで会議以外の音声ファイルを要約したい場合は、「Copilotで音声ファイルの要約は可能?Teams Premiumとの使い分けも解説」もあわせてご覧ください。
AI要約の精度を上げる会議の進め方
AI要約の精度は、文字起こしの正確さで決まります。
会議の進め方を少し変えるだけで、そのまま共有できる議事録に近づきます。
- 話す言語を正しく選ぶ:
録画の開始時に「話す言語」を日本語にする。英語のままだと要約が大きく崩れる - マイクの音質をそろえる:
会議室ではスピーカーフォンやマイク付きのカメラを使い、全員の声を拾う - 結論と担当者を声に出す:
「では〇〇さんが金曜までに対応、で決定です」と言うと、タスクとして抽出されやすい - 名前を呼んで話を振る:
名前が呼ばれた場面はマーカーとして残るため、あとから自分に関係する部分を探しやすい - 専門用語や略語は一度フルで言う:
社内用語は誤変換されやすいので、初出で正式名称を添える
Microsoft 365の導入支援の現場でも、会議の冒頭で「今日決めたいこと」を、最後に「決まったことと担当者」を口に出してもらうだけで、AIのタスク抽出がかなり正確になるという声を多くいただいています。
Copilotで議事録を整えるプロンプト例
Microsoft 365 Copilotのライセンスがあれば、会議後に「まとめ」画面のCopilotへ質問して、議事録を自社の形式に整えられます。
次のようなプロンプトがそのまま使えます。
| 目的 | プロンプト例 |
|---|---|
| 社内向けの議事録 | この会議の議事録を「目的・決定事項・宿題(担当者と期限)・次回までの確認事項」の見出しで作ってください |
| 決まっていないことの整理 | この会議で結論が出なかった論点と、その理由を箇条書きにしてください |
| 欠席者への共有 | 会議に出られなかった人向けに、3分で読める要約を作ってください |
| 上司への報告 | この会議の結果を、部長に報告するメールの下書きにしてください |
Teams Premiumだけの場合は、Copilotへの質問はできませんが、「AI 分析の概要」のメモとタスクをコピーして、社内の議事録のテンプレートに貼り付けるだけでも、作成時間を大きく減らせます。
管理者向け:AI要約を使えるようにする設定
インテリジェント要約は、Teams 管理センターの会議ポリシーで、文字起こしが許可されていないと使えません。
「要約が表示されない」という問い合わせがあったら、まず会議ポリシーを確認しましょう。
| 確認する設定 | 場所 |
|---|---|
| 文字起こしの許可 | Teams 管理センター「会議」→「会議ポリシー」→「レコーディングと文字起こし」 |
| 録画の許可 | 同上(録画がオフだと、チャプターや発言者のない要約になる) |
| インテリジェント要約のオン・オフ | PowerShell(Set-CsTeamsMeetingPolicy -AllowIntelligentRecap) |
| ライセンスの割り当て | Microsoft 365 管理センター「ユーザー」→ 対象ユーザー →「ライセンスとアプリ」 |
録画と文字起こしのファイルは、既定で120日後に期限切れになります。
議事録として長く残す必要がある会議は、要約をWordなどに書き出して、チームのSharePointに保存しておくと安心です。
Teams PremiumとCopilot、どちらを選ぶべき?
会議の議事録だけが目的なら、料金を抑えられるTeams Premiumが向いています。
会議に加えて、メールの下書きや資料作成など日々の業務全体でAIを使いたいなら、Microsoft 365 Copilotを選ぶほうが結果的に割安です。
| こんな会社なら | おすすめ |
|---|---|
| 会議が多く、議事録の作成だけを効率化したい | Teams Premium |
| 社外向けウェビナーで、ブランド設定や透かしも使いたい | Teams Premium |
| 会議中にAIへ質問したい、要約を音声で聞きたい | Microsoft 365 Copilot |
| メール・Word・ExcelでもAIを使って業務を効率化したい | Microsoft 365 Copilot |
Microsoft 365の導入支援の現場では、まず会議の多い管理職や営業部門に少数のライセンスを割り当て、効果を確かめてから広げる進め方が多く見られます。
どちらもユーザー単位で購入できるため、全員分を一度にそろえる必要はありません。
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AI議事録を導入すると、「要約が表示されない」「文字起こしが始まらない」といった問い合わせが最初は増えがちです。
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よくある質問
- QTeams会議を録画するにはどうすればいいですか?
- A
会議中に画面上部の「その他のアクション」から「記録」を選び、話す言語と記録する内容を確認して開始します。
会議を予定するときに会議のオプションで「レコーディングと文字起こしを自動的に行う」をオンにしておけば、会議の開始と同時に録画と文字起こしが始まります。
- QTeamsのトランスクリプトを日本語に固定するにはどうすればいいですか?
- A
録画や文字起こしを開始するときに表示される「話す言語」で日本語を選びます。
話す言語が会議の実際の言語と違うと、文字起こしやAI要約の精度が大きく下がるため、英語などになっていないかを最初に確認しましょう。
- QTeams会議の録画ファイルはどこに保存されますか?
- A
通常の会議の録画は、誰が録画を始めても主催者のOneDriveの「レコーディング」フォルダーに保存されます。
チャネル会議の録画は、そのチームのSharePointサイトに保存されます。
録画は既定で120日後に期限切れになるため、残したいものは期限を延長しておきましょう。
- QCopilot for Teamsの議事録は会議後に使えますか?
- A
はい。
会議で文字起こしをしていれば、会議後に「まとめ」からAIの要約を確認したり、Copilotに会議の内容を質問したりできます。
主催者がCopilotのライセンスを持っていれば、文字起こしを保存しない会議でもAIの要約だけを作れる機能も、プレビューで提供されています。
- QCopilotがTeams会議に表示されないのはなぜですか?
- A
自分にMicrosoft 365 Copilotのライセンスが割り当てられていない、会議で文字起こしがオフになっている、主催者が会議のオプションでCopilotを使えない設定にしている、といった原因が考えられます。
ゲストや社外の参加者は、主催者の組織のCopilotを使えません。
まとめ

- Teams Premiumのインテリジェント要約は、会議のメモ・タスク・チャプターなどをAIが自動で作る機能
- 使うにはTeams Premium(¥1,499/月)かMicrosoft 365 Copilotのライセンスが必要。ユーザー単位のライセンスのため、要約を使う人に割り当てるのが確実
- 文字起こしは必須。録画もすると、発言者やチャプターまで含めた完全な要約になる
- 会議後はチャットの「要約の表示」から「まとめ」→「AI 分析の概要」で確認・共有できる
- 議事録だけならTeams Premium、業務全体でAIを使うならMicrosoft 365 Copilotがおすすめ
議事録はAIに任せ、人は議論と意思決定に集中する。
まずは会議の多いメンバーから試して、自社に合ったライセンスの組み合わせを見つけてみてください。
他社がどのように会議の効率化を進めているか、気になりませんか? AI議事録をどの部署から取り入れるかは、多くの会社が悩むポイントです。
そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ弊社の「中小企業の導入成功事例集」をご覧ください。

参考資料
- Microsoft Learn「Teams Premium のライセンス」https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/teams-add-on-licensing/licensing-enhance-teams
- Microsoft Learn「通話と会議のインテリジェントな要約」https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/intelligent-recap-calls-meetings
- Microsoft Learn「トランスクリプトを保存しないインテリジェントな要約」https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/intelligent-recap-without-saving-transcripts
- Microsoft サポート「Microsoft Teams の会議の要約」https://support.microsoft.com/ja-jp/teams/meetings/recap-in-microsoft-teams
- Microsoft「Microsoft Teams Premium」https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/premium
- Microsoft「ビジネス向け Microsoft Copilot」https://www.microsoft.com/ja-jp/copilot/solutions/business

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