- Copilotに市場調査を頼んだけれど、表面的な情報しか出てこない……
- もっと複数のソースを比較して、深い分析レポートを作ってほしいのに
Microsoft Copilotなどの生成AIを使っていると、回答の早さには驚くものの、複雑なリサーチ業務においては「物足りなさ」を感じることはありませんか?
これまでのAIは「1つの質問に1回答える」のが基本でしたが、複雑なビジネス課題にはそれだけでは不十分です。
そこで注目されているのが、「Copilot Deep Research(リサーチツール)」という機能です。
これは、AIがまるで優秀なアシスタントのように、自ら調査計画を立て、何十ものWebサイトを巡回し、情報を突き合わせてレポートを作成してくれる画期的な機能です。
今回は、この「Copilot Deep Research」の概要と、ビジネスを加速させる具体的な使い方について解説します。
Copilot Deep Research(リサーチツール) とは? 通常版との違い
これまでのCopilot(チャット機能)と、Deep Researchは何が違うのでしょうか。
最大の違いは、「自律的に考えて、行動し続ける」点にあります。
通常のCopilot(Chat)

- 仕組み: 検索エンジンの上位数件を見て、即座に回答を生成する。
- 得意なこと: 要約、メール作成、単純な事実確認。
- 弱点: 情報が表面的になりがち。複雑な問いには「ハルシネーション(嘘)」が混じることがある。
Copilot Deep Research(リサーチツール)

- 仕組み: 「調査エージェント」として振る舞います。
- まず「調査計画」を立てる。
- ユーザーに追加質問をして方向性をすり合わせる。
- 数十〜数百のWebページを読み込み、情報の裏付けを取る。
- 情報を構造化してレポートにする。
- 得意なこと: 競合他社分析、技術トレンドの深掘り、製品比較、論文リサーチ。
- 特徴: 完了までに数分〜数十分かかるが、人間が数時間かける作業を代行してくれる。
Copilot Deep Research(リサーチツール) の使い方
それでは、実際にDeep Research(リサーチツール)を使って「深い調査」を行う手順を解説します。
手順1:Copilot(Web版またはアプリ)を開く
ブラウザで Copilot または Microsoft 365 ポータルを開き、Copilotの画面にアクセスします。

左メニューから「Deep Research(または リサーチツール)」を選択します。

手順2:複雑なプロンプトを入力する
Deep Researchは「単純な質問」には向きません。以下のように、目的を明確にした指示を出します。

【プロンプト例】
「日本の製造業におけるAI導入の障壁について、過去3年間のトレンド、主な課題、および解決策の成功事例を調査し、詳細なレポートを作成してください。」
手順3:AIからの「逆質問」に答える(重要!)
指示を出すと、Copilotはすぐに調査を始めず、「調査の方向性を明確にするための質問」をしてきます。

- AI:「対象とする製造業の分野は?(自動車、電子機器など)」
- AI:「国内に限定するか?海外も含めるか?」
これに回答することで、AIはより精度の高い「調査プラン」を確定させます。
手順4:調査プロセスを見守る
計画が確定すると、AIは調査を開始します。画面には進捗状況が表示されます。

- 「〇〇について検索中…」
- 「××のサイトを分析中…」
- 「情報を統合中…」
通常のチャットよりも時間がかかりますが、AIが汗をかいて働いている時間です。別の仕事をして待ちましょう。
手順5:レポートを確認・保存する
調査が完了すると、見出しや図解付きの長文レポートが出力されます。
※以下画像は一部を抜粋



情報源(参照リンク)も細かく記載されているため、ファクトチェックも容易です。

Pagesで編集し、Wordなどにエクスポートして、社内資料のベースとして活用しましょう。


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おすすめの活用シーン

Copilot Deep Research は、特に以下のような「答えが一つではないタスク」に最適です。
1. 競合他社の徹底分析
「A社、B社、C社の新製品の機能、価格、ターゲット層を表形式で比較し、当社の製品Dとの差別化ポイントを提案して」 → Web上の公開情報、プレスリリース、レビュー記事などを網羅的に調査します。
2. 新規事業の市場調査
「東南アジアにおけるEV(電気自動車)充電インフラの現状と、主要な参入プレイヤーをリストアップして」 → 複数の国のニュースや統計データを横断して調査します。
3. トラブルシューティングの調査
「Windows Serverで発生しているエラーコード 0x000... について、原因と解決策を、公式ドキュメントと技術フォーラムの両方から調査してまとめて」 → 技術的な難問に対しても、複数の解決策を提示してくれます。
よくある質問(FAQ)
- QDeep Researchを使うのに追加料金はかかりますか?
- A
通常のMicrosoft 365 ライセンスには含まれていません。
追加でMicrosoft 365 Copilot のライセンスが必要です。
- Q調査にはどれくらいの時間がかかりますか?
- A
質問の複雑さによりますが、数分〜10分程度かかることが一般的です。
即答を求める場合は通常のCopilot、深掘りしたい場合はDeep Researchと使い分けましょう。
- Q情報源は信頼できますか?
- A
Deep Researchは、回答の根拠となるWebサイトのリンク(脚注)を必ず提示します。
AIが勝手に作った情報ではないか、リンク先をクリックして人間が最終確認することをおすすめします。
まとめ

Copilot Deep Research は、これまでの「チャットボット」の枠を超え、「優秀なリサーチャーを一人雇う」のに近い体験を提供してくれます。
「調べるのに半日かかっていた作業」をAIに任せ、人間は「出てきたレポートを見て判断する」ことに集中する。
これが次世代の働き方です。ぜひ一度、複雑なリサーチ業務をCopilotに任せてみてください。
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