• 急いで入力したいのに、『他のユーザーが使用中です』と表示されてファイルが開けない!
  • 『読み取り専用』になってしまい、誰がファイルを閉じているか社内で探し回っている……

チームで一つのエクセル(Excel)ファイルを更新する際、誰もが一度は経験するこのストレス。

本来、Microsoft 365のExcelには、複数人が同時に同じファイルを開いて書き込める「同時編集(共同作成)」という強力な機能が備わっています。

それにもかかわらず同時編集ができない場合、「ファイルの保存場所」や「設定」に何らかのNGな条件が隠れていることがほとんどです。

今回は、エクセルで同時編集ができない・読み取り専用になってしまう際によくある「5つの原因」と「解決策」を分かりやすく解説します。

なぜ同時編集できない? 5つの原因チェックリスト


まずは、ご自身の環境が以下のどれに当てはまるか、順番にチェックしてみてください。

チェック項目原因の可能性解決策
① 保存場所社内のファイルサーバー(NASなど)に保存しているSharePointやOneDriveへ移動する
② 拡張子古い形式(.xls)で保存されている最新の形式(.xlsx)で保存し直す
③ 自動保存左上の「自動保存」スイッチがオフになっているスイッチをオンにする
④ アプリの版誰かが古いバージョンのExcelを使っているWeb版を使うか、最新版にアップデート
⑤ 特殊な設定SharePointの「チェックアウト」機能が有効チェックアウトを破棄・無効化する

それぞれの詳細と対処法を見ていきましょう。

原因1:保存場所が「社内のファイルサーバー」になっている(一番多い原因)


【結論】同時編集は、クラウド(SharePoint または OneDrive)に保存されたファイルでしか機能しません。

昔ながらの社内ネットワークの共有フォルダ(ZドライブやNASなど)に置かれたエクセルファイルは、システムの仕組み上、同時編集ができません。

誰かが開くと、他の人は必ず「読み取り専用」になってしまいます。

ファイルを SharePoint(Teamsのファイルタブでも可) または OneDrive for Business に移動(アップロード)してから、各自がそのクラウド上のファイルを開くようにしてください。

原因2:ファイルの形式が古い(.xlsになっている)

ファイルの拡張子(名前の最後につく文字)を確認してください。

「売上管理表.xls」のように、古いExcel 97-2003形式になっていると同時編集はできません。

ファイルを開き、「ファイル」>「名前を付けて保存」から、ファイルの種類を 「Excel ブック (*.xlsx)」 に変更して保存し直してください。

原因3:「自動保存」がオフになっている

同時編集を行うには、画面左上にある「自動保存」のトグルスイッチが「オン」になっている必要があります。ここがオフになっていると、お互いの編集内容がリアルタイムで同期されません。

左上の「自動保存」スイッチをクリックしてオンにします。

※もしスイッチがグレーアウトして押せない場合は、原因1(クラウドに保存されていない)か、原因2(形式が古い)に該当している可能性が高いです。

原因4:誰かが「古いバージョンのExcel」で開いている

同時編集は、ファイルを同時に開いている「全員」が、Microsoft 365版など比較的新しいバージョンのExcelアプリを使用している必要があります。

例えば、1人でも「Excel 2013」などの古い買い切り版ソフトでファイルを開いてしまうと、その瞬間に他の人は編集から弾かれてしまいます。

古いソフトを使っている人には、デスクトップアプリではなく「Webブラウザ版のExcel」でファイルを開いて編集するようにお願いしてください。

Web版であればバージョン問わず同時編集が可能です。

原因5:SharePointの「チェックアウト」機能が邪魔をしている

ファイルをSharePoint(またはTeams)に置いているのに同時編集できない場合、SharePointのライブラリ設定で「チェックアウトを必須にする」という機能が有効になっている可能性があります。

チェックアウトとは、「私が編集している間は、他の人に触らせない(鍵をかける)」という機能です。

SharePointの対象フォルダの設定(歯車マーク)から、「ライブラリの設定」>「バージョン設定」へ進み、「ドキュメントを編集する前にチェックアウトを必須にする」を「いいえ」に変更してください。

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  • 設定はすべて合っているのに、なぜか同期エラーが頻発する
  • 「マクロ付きファイル(.xlsm)で共同編集がうまくいかない

Excelの同時編集トラブルは、ネットワーク環境やファイルの重さなど、様々な要因が絡み合って発生します。

もし、あなたがそんな日々の問い合わせ対応に追われ、本来の業務に集中できずにいるなら、まずこの一冊を手元に置いてみてはいかがでしょうか。

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よくある質問(FAQ)

Q
マクロ付きのファイル(.xlsm)でも同時編集できますか?
A

はい、可能です。

ただし、誰かがマクロを実行してファイルを大きく書き換えている最中は、一時的に動作が重くなったり、他のユーザーの操作と競合したりするリスクがあります。

複雑なマクロを組んだファイルでの同時編集は、運用ルールを決めて慎重に行うことをおすすめします。

Q
パスワードで保護されたファイルは同時編集できますか?
A

「読み取りパスワード」がかかっていると同時編集できません。

Excelの標準機能で暗号化(パスワード設定)されたファイルは、同時編集のサポート対象外です。

セキュリティを担保したい場合は、パスワード設定の代わりに「Microsoft Purview の秘密度ラベル」などのクラウドネイティブな権限設定を利用する必要があります。

Q
「Excel」ではなく「SharePointリスト」を使うべきと聞きました。
A

データの蓄積ならリストの方が圧倒的に優秀です。

単なる「タスク一覧」や「問い合わせ管理表」をExcelで同時編集していると、いつかデータが重くなり破損するリスクがあります。

計算が不要なデータ管理であれば、「SharePoint リスト(Microsoft Lists)」へ移行することで、競合エラーのストレスから完全に解放されます。

まとめ

エクセルで同時編集ができない・読み取り専用になってしまう時は、慌てずに以下の3つを優先的に確認してください。

  1. ファイルはクラウド(SharePoint/OneDrive)にあるか?
  2. 拡張子は「.xlsx」になっているか?
  3. 全員の「自動保存」がオンになっているか?

「誰かが閉じないと作業できない」という無駄な待ち時間をなくし、チーム全体の生産性を一気に引き上げましょう!

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