- Copilotで高精度なAIのClaude(クロード)が使えない……
- モデルを切り替えるボタンが見当たらない……
- モデル選択のドロップダウンメニューが表示されない!
ビジネスAIの最前線である「Microsoft 365 Copilot」のアップデートにより、OpenAI社のGPTモデルだけでなく、長文処理や自然な日本語に定評のあるAnthropic社製の「Claude 3.5 Sonnet」などのモデルがオプションとして選べるようになりました。
しかし、いざ使おうとしても「どこで切り替えるの?」と社内で迷子が続出しています。
実は、これには多くの人が陥りやすい「ライセンス」と「使う場所」に関する大きな勘違いが存在します。
今回は、「Microsoft 365 Copilot モデル選択」や「Copilot チャット Claude 切り替え方法」で検索しても解決しなかった方へ向けて、ドロップダウンが表示されない決定的な理由と、正しい利用手順を分かりやすく解説します。
標準付帯の「Copilot」では使えない

まず最初に確認すべき最大の壁が、「ライセンスの種類」です。
「会社でMicrosoft 365(Business StandardやE3など)を契約しているから、Copilotが使えるはず!」と思っている方が多いのですが、実はCopilotには2種類あります。
- Microsoft Copilot(標準付帯・無料):
Microsoft 365の基本ライセンスに含まれる、ブラウザ等で使える標準のAIチャット。
※ここではClaudeは使えません(モデル選択不可)。 - Microsoft 365 Copilot(有料アドオンライセンス):
1ユーザーあたり月額約3,148円~の追加費用を払って契約する、法人向けの強力なAI機能。
※Claudeが選べるのはこちらのみです。
つまり、ドロップダウンが表示されない場合、そもそもあなたのアカウントに「有料版(アドオン)のMicrosoft 365 Copilotライセンスが付与されていない」可能性が非常に高いです。
まずはご自身のライセンス状況をIT部門にご確認ください。
「通常のCopilot Chat」ではClaudeに切り替えられない

有料のアドオンライセンスを持っているのに表示されない場合、次に陥りやすいのが「使う画面を間違えている」という勘違いです。
ここが非常に分かりにくいポイントなのですが、実は「通常のCopilot Chat(標準のビジネスチャット画面)」では、Claudeモデルを選択するドロップダウンは表示されません。
多くの方が「いつものチャット画面でGPTとClaudeを切り替えられる」と思い込んで探してしまいますが、現状の仕様ではそこにはボタンはありません。
「Researcher(リサーチツール)」で使用可能
現在、Claudeモデルの選択機能は、深いリサーチや長文の分析に特化した「Researcher(リサーチツール)エージェント」を呼び出した際にのみ表示される仕様になっています。
【正しい切り替え手順】
Microsoft 365 Copilotのチャット画面を開きます。

エージェントの一覧から [Researcher(リサーチツール)] を選択して起動します。

「モデル選択のドロップダウン」から「Claude」を選択します。

Claude で Copilot を使用できるようになります。

管理者が「Anthropic」の利用を許可していない
「有料ライセンスも持っている」「Researcherエージェントも開いた」……
それでもドロップダウンが出ない場合の最後の原因は、「社内のIT管理者のセキュリティ制限(設定)」です。
Microsoft 365 Copilotに外部のAIモデル(Claudeなど)が追加されても、企業のコンプライアンスを守るため、デフォルト(初期状態)では無効化されています。
ユーザーが勝手に使い始めることはできません。
IT管理者へ設定変更を依頼しましょう
この機能を有効にするには、社内のシステム管理者が「Microsoft 365 管理センター」で許可設定を行う必要があります。
【管理者向けの設定手順】

「Copilot」>「設定」>「すべて表示」へ進む。

「Microsoft サブプロセッサーとして動作する AI プロバイダー」の項目を開き、「Anthropic」の利用可能状況を確認します。

向こうの場合は、利用規約を確認のうえ、「プロバイダーを許可」をオンにする。(※設定がテナント全体に反映されるまで、数時間〜最大24時間程度かかる場合があります)

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なぜ手間をかけても「Claude」を使うべきなのか?

設定やライセンスの壁を越えてでも、モデルドロップダウンから「Claude」に切り替える価値は十分にあります。
標準のGPTモデルとClaudeモデルには、それぞれ以下のような得意分野があります。
| モデル | おすすめの用途・強み |
| 標準モデル (GPT) | レスポンスが速く、Officeアプリ(WordやPowerPoint等)の操作連携が得意。 日常業務の万能アシスタント。 |
| Claudeモデル | 「長文の読み込み・要約」と「自然な日本語での文章作成」が圧倒的。ハルシネーション(嘘)が少ないため、分厚いマニュアルの読み込みや、契約書のチェック、違和感のないメール作成に最適。 |
「どうしてもAIっぽい不自然な日本語になってしまう」
「長い社内規定を読み込ませるとエラーになる」
こういった課題を感じていた方は、Researcherエージェント内でClaudeに切り替えることで、劇的な精度の向上を実感できるはずです。
よくある質問(FAQ)
- QWordやExcelなどのOfficeアプリ内でもClaudeは選べますか?
- A
現時点では、基本的に選べません。
Claudeへのモデル切り替えは、主にCopilotチャット内の「Researcher(研究者)」など特定のエージェントでの利用が中心となっています。
WordやExcelのファイル上で直接動かす標準のCopilotプロンプト画面には、モデル選択のドロップダウンは表示されない仕様です。
用途に応じて、チャット画面(エージェント)とOfficeアプリを使い分ける必要があります。
- Q外部のAI(Anthropic社)を使うことで、機密情報が漏洩するリスクはありませんか?
- A
情報漏洩の心配はありません。
安全に保護されます。 Microsoft 365 Copilotの枠組みの中で提供されるClaudeモデルは、Microsoftの厳格なエンタープライズセキュリティ(商用データ保護)の対象となります。
入力した社外秘のデータやプロンプトが、Anthropic社の公開AIモデルの学習(トレーニング)に使われることは一切ありません。
- Qライセンスもあり、管理者に許可をもらってResearcherを開いたのに、まだドロップダウンが出ません。
- A
設定の反映待ち、または再起動が必要です。
IT管理者がMicrosoft 365 管理センターで「Anthropicの許可」をオンにしてから、実際の全ユーザーの画面に反映されるまで、システムの仕様上最大24時間程度かかる場合があります。
時間を置いてからブラウザを再読み込みするか、アプリから一度サインアウトして再サインインをお試しください。
まとめ

Microsoft 365 Copilotで「モデル選択ドロップダウンが表示されない」「Claudeに切り替えられない」場合のチェックポイントは以下の3つです。
- 有料のアドオンライセンス(Microsoft 365 Copilot)があるか?(標準付帯のCopilotでは不可)
- 「Researcher」などの特定エージェントを開いているか?(通常のチャット画面では不可)
- IT管理者が管理センターで「Anthropic」を許可しているか?
これらをクリアすれば、あなたのCopilotは最強のリサーチツールへと進化します。
ぜひ社内のIT部門と連携して、環境を整えてみてください。
他社の成功事例から、活用のヒントを得ませんか?
今回はCopilotでのClaude利用手順をご紹介しましたが、Microsoft 365には、他にもTeamsやSharePointと連携した、業務効率化のテクニックが数多く存在します。
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