- Copilot付きのプランって、通常のMicrosoft 365と何が違うの?
- BasicとStandard、どちらを選べばいい?
- うちの会社でも使えるの?
2025年12月1日、Microsoftが中小企業向けに「Microsoft 365 Copilot Business」アドオンの提供を開始しました。
これに合わせて、M365ビジネスプランとセットで購入できる「Business with Copilot」バンドルプランも登場し、従来はエンタープライズ向けに限られていたAI機能が、従業員300名以下の中小企業でも利用しやすい形で提供されるようになったのです。
「AIは大企業向けでは?」と感じていた方にとって、これは見逃せない変化です。
- Microsoft 365 Business with Copilotの概要と、通常プランとの違い
- Basic・Standard・Premiumの3バンドルの料金と機能比較
- Copilot Businessで実際にできること(アプリ別の活用例)
- 自社に最適なプランの選び方と導入前の注意点
この記事を読めば、「with Copilot」プランの全体像をつかみ、自社に合ったプランを自信を持って選べるようになります。
Microsoft 365 Business with Copilotとは?

Microsoft 365 Business with Copilotとは、Microsoft 365のビジネスプラン(Basic・Standard・Premium)に、中小企業向けAI機能「Microsoft 365 Copilot Business」をセットにしたバンドルプランの総称です。
Microsoft 365 Copilot Businessとは、WordやExcel、PowerPoint、Teams、OutlookなどのM365アプリ内でAIアシスタントが直接利用できるアドオンライセンスのことで、2025年12月1日より従業員300名以下の中小企業を対象に提供が開始されました(Microsoft Igniteにて発表)。
従来のMicrosoft 365プランはAI機能を含まない状態で提供されていましたが、「with Copilot」バンドルはM365プランとCopilot Businessをセットで購入できるため、個別に追加ライセンスを手配する手間なく、最初からAI機能が使える状態で運用を開始できます。
Microsoft 365 Copilot BusinessとエンタープライズCopilotの違い
Microsoft 365のAI機能(Copilot)には、大きく2つのエディションがあります。
「どちらを選ぶべきか」迷う前に、まず対象規模と機能差を整理しましょう。
| 比較項目 | Microsoft 365 Copilot Business | Microsoft 365 Copilot (エンタープライズ) |
|---|---|---|
| 対象規模 | 300名以下の中小企業 | 主に大企業・エンタープライズ向け |
| 前提ライセンス | M365 Business Basic / Standard / Premium | M365 E3 / E5 など(Business プランにも追加可) |
| 主なAI機能 | Word・Excel・PowerPoint・Teams・OutlookでのCopilot機能 | Copilot Businessと同等の機能を提供(Microsoft公式FAQより) |
| セキュリティ・コンプライアンス | M365 Businessプランの標準レベル | Microsoft Purview等、エンタープライズプランに付随する高度な管理機能 |
| 月額目安(年払い) | ¥3,148/ユーザー/月(単体アドオン) | ¥4,497/ユーザー/月(単体アドオン) |
中小企業・中堅企業であれば、Copilot Businessで主要なAI機能はほぼ網羅されています。
より高度なコンプライアンス管理やエージェント機能が必要な場合はエンタープライズ版を検討しましょう。
3プランの料金と機能を比較【2026年最新】

「with Copilot」バンドルには、M365のプランに応じて3つの選択肢があります。
それぞれの料金と含まれる機能を一覧で確認しましょう。
※以下の価格は2026年6月時点のMicrosoft公式サイト(with-copilot-plans-and-pricing)掲載の年払い月額(税抜)です。M365プラン料金とCopilot Business料金(¥3,148/ユーザー/月)を合算したバンドル価格です。
Standard・Premiumはバンドル割引価格を適用しています。
| バンドルプラン | 月額(年払い) | 通常価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Business Basic + Copilot Business | ¥4,047/ユーザー | — | Web・モバイル版アプリのみ。Teamsオンライン会議、Exchange、OneDrive 1TB含む |
| Business Standard + Copilot Business | ¥3,298/ユーザー (割引前:¥5,022) | ¥5,022 | デスクトップ版Office含む。ウェビナー・録画機能あり。コスパ最高 |
| Business Premium + Copilot Business | ¥4,797/ユーザー (割引前:¥6,446) | ¥6,446 | 高度なセキュリティ(Defender for Business、Intune)含む。情報保護機能強化 |
プランごとの含まれる機能詳細
| 機能 | Basic + Copilot | Standard + Copilot | Premium + Copilot |
|---|---|---|---|
| Word・Excel・PowerPoint(デスクトップ版) | ×(Web版のみ) | ○ | ○ |
| Microsoft Teams(会議・チャット) | ○ | ○ | ○ |
| Exchange(法人メール) | ○ | ○ | ○ |
| OneDriveストレージ | 1TB | 1TB | 1TB |
| SharePoint | ○ | ○ | ○ |
| ウェビナー・録画機能(Teams) | × | ○ | ○ |
| Microsoft Defender for Business | × | × | ○ |
| Microsoft Intune(デバイス管理) | × | × | ○ |
| Microsoft Entra ID P1(条件付きアクセス) | × | × | ○ |
| Copilot in Word・Excel・PowerPoint | ○ | ○ | ○ |
| Copilot in Teams・Outlook | ○ | ○ | ○ |
| Copilot Chat(AI検索・チャット) | ○ | ○ | ○ |
Copilot Businessでできること【アプリ別の活用例】

Copilot Businessは単なるチャットボットではなく、普段使いのM365アプリに直接組み込まれているのが最大の特徴です。
日常業務でどのように活用できるかを確認しましょう。
Microsoft Teams:会議の生産性を大幅に向上
会議中・会議後の業務工数を削減するのに最も効果が高いのがTeamsでのCopilot活用です。
- リアルタイム文字起こし・要約:
会議中に自動で文字起こしを行い、終了後すぐに「会議の要点」「決定事項」「次のアクション」を要約 - 遅刻・欠席時のキャッチアップ:
会議に参加できなかった場合も、AIが内容を整理してくれるため、議事録作成の手間が不要 - 質問機能:
会議の録画・文字起こしに対して「この会議で○○について何と言っていたか?」と質問可能
Outlook:メール業務の時短
- メールの瞬時要約:
長文メールの内容を数行で要約。チェーンメールも全体の流れをAIが整理 - 返信文案の自動生成:
内容・トーン(丁寧・簡潔など)を指示するだけで返信の下書きを作成 - 優先メールの識別:
重要なメールを自動でピックアップし、対応漏れを防止
Word:文書作成の効率化
- 下書き自動作成:
テーマや要件を入力するだけで文書の骨格を生成。提案書・報告書・マニュアル作成に活用 - 文章のリライト・要約:
長文の社内文書を要約したり、表現をよりわかりやすく書き直せる - 既存文書の分析:
添付した資料の内容を要約・分析し、Q&Aに回答
Excel:データ分析を誰でも簡単に
- 数式提案:
やりたいことを言葉で説明すると適切な数式を提案・挿入 - データ分析・可視化:
「売上の推移を分析して」と指示するだけでグラフを自動作成 - ピボットテーブル作成:
複雑な集計作業をAIが代行
PowerPoint:スライド作成の自動化
- アウトラインからスライド生成:
プレゼンの構成を伝えると、スライドのタイトル・本文・デザインを自動生成 - Wordドキュメントからスライド化:
既存の文書をもとにプレゼン資料を作成 - デザインの改善提案:
見栄えを向上させるデザイン案を提示
どのプランを選べばいい?3つの判断ポイント

3つのバンドルプランのうち、どれが自社に合っているかを判断するためのポイントを整理します。
Basicがおすすめのケース
- 予算をなるべく抑えたい 中小企業(ただしStandardの割引後価格も確認を)
- PCにOfficeアプリをインストールせず、ブラウザで作業することが多い
- すでにローカルにOfficeアプリをインストールしており、追加のデスクトップ版は不要
ただし、Basicは月¥4,047に対し、Standardの割引後は¥3,298とむしろ安くなっています(2026年6月時点)。
機能が豊富なStandardのほうがコスパが良いケースも多いため、まずStandardの価格と機能を確認することをおすすめします。
Standardがおすすめのケース
- デスクトップ版のWord・Excel・PowerPointが必要(外出先でもフル機能を使いたい方)
- バンドル割引により3プランで最もコストパフォーマンスが高い(割引後¥3,298)
- Teams会議の録画機能やウェビナー機能も活用したい
3プランの中でも最もバランスが良く、多くの中小企業に適しているのがStandardです。
AI機能を活用しながらも、コストを合理的に抑えたい場合の第一候補です。
Premiumがおすすめのケース
- セキュリティ強化が業務上必須(個人情報・機密情報を扱う業種)
- ゼロトラストセキュリティの実現に向けてMDM(デバイス管理)や条件付きアクセスが必要
- 情報システム担当者が高度なセキュリティポリシーを設定・管理したい
医療・法律・金融・製造業など、コンプライアンス要件の厳しい業種ではPremiumの選択が安心です。
導入前に知っておくべき3つの条件

1. 対象は従業員300名以下の組織
Microsoft 365 Copilot Businessは中小企業(300名以下)向けのライセンスです。
301名以上の組織では、エンタープライズ向けのMicrosoft 365 Copilot(別途ライセンス)を検討する必要があります。
2. M365 Business プランが前提条件
Copilot Businessは独立したサービスではなく、Microsoft 365 Business Basic・Standard・Premiumのいずれかのライセンスが必要です。
with Copilotバンドルを購入するか、既存のM365プランにCopilot Businessアドオン(¥3,148/ユーザー/月)を追加する形で利用できます。
3. ユーザー単位のライセンスが必要
Copilot Businessはユーザー1名ごとにライセンスが必要です。
会社全体で導入する場合も、特定の部署や役職者だけに限定する場合も、使用するユーザー数分のライセンスを購入します。
まず「誰が使うか」を明確にしてからライセンス数を決めると、コストの最適化がしやすくなります。
自社に最適なプランを知りたい方へ
「うちの会社は何人いるからどのプランが合う?」「セキュリティ面でどのプランが必要か?」——M365のプラン選定は、会社の規模や業種、現在の使い方によって最適解が異なります。
Microsoft 365の導入・プラン選定でお悩みでしたら、まずは無料のライセンス診断をお試しください。 貴社の規模・利用状況に合わせた最適プランをご提案します。
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よくある質問
- QMicrosoft 365 Business with CopilotとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?
- A
「Microsoft 365 Copilot」はエンタープライズ向けの単体アドオンであり、大企業向けプランに追加して使用するものです。
一方「Microsoft 365 Copilot Business」は300名以下の中小企業を対象とした専用版で、Business Basic/Standard/Premiumにバンドルされる形で提供されます。
機能の範囲は一部異なりますが、日常的なAI業務効率化としては中小企業向けのCopilot Businessで十分カバーできます。
- Q既存のMicrosoft 365プランにCopilot Businessだけを追加できますか?
- A
はい、可能です。
すでにMicrosoft 365 Business Basic・Standard・Premiumをお使いの場合、Copilot Businessアドオン(¥3,148/ユーザー/月・年払い)を単体で追加購入できます。
バンドルプランへの切り替えを検討している場合は、現在の契約条件と照らし合わせてコストを比較することをおすすめします。
- Q試用版(無料トライアル)はありますか?
- A
Microsoftでは一部のプランで試用版を提供しています。
無料トライアルの最新状況については、Microsoft公式サイトまたはパートナー企業にご確認ください。
試用版で実際にCopilotを体験してから本契約を検討するのが、社内の理解を得るうえで効果的です。
- Q301名以上の会社でもCopilot Businessを使えますか?
- A
Copilot Businessは300名以下の組織向けのため、301名以上では購入資格がありません。
ただし、既存のCopilot Businessライセンスをお持ちの場合、300名を超えた時点でエンタープライズ向けのMicrosoft 365 Copilotに切り替えることが推奨されています。
- Qセキュリティが心配ですが、社内データはAIの学習に使われませんか?
- A
Microsoft 365 Copilot Businessは、貴社のデータをMicrosoftのAIモデルのトレーニングに使用しません。
データはMicrosoft 365テナント内に留まり、Microsoft 365のセキュリティ・コンプライアンス基準(SOC 2、ISO 27001等)のもとで保護されます。
また、Copilotが参照できる情報は、そのユーザーがもともとアクセス権を持つファイルやデータに限定されます。
まとめ

Microsoft 365 Business with Copilotについて、重要なポイントを振り返ります。
- Microsoft 365 Business with Copilotは、M365ビジネスプラン(Basic/Standard/Premium)とCopilot Businessをセットにした中小企業向け統合プランです
- 対象は従業員300名以下の組織で、2025年12月に提供が開始されました
- 3バンドルの月額(年払い): Basic+Copilot ¥4,047、Standard+Copilot ¥3,298(割引後)、Premium+Copilot ¥4,797(割引後)
- Standard+Copilotがコスパ最高:デスクトップアプリ付きでBug割引が最大、多くの中小企業に最適
- Copilot Businessでできること: Teams会議要約・Outlook返信文案・Word下書き・Excel分析・PowerPointスライド生成など
AI活用の波は中小企業にも確実に訪れています。
with Copilotバンドルは「AIを試してみたいが、何から始めればわからない」という企業にとって、最もハードルの低いスタートラインです。
まずは自社に合ったプランを確認することから始めてみましょう。
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参考資料
- Microsoft公式:Microsoft 365 Business with Copilotのプランと価格
- Microsoft公式:ビジネス向け Microsoft 365 Copilot
- Microsoft Learn:Microsoft 365 Copilot ビジネスに関する FAQ
- Windows Blog Japan:Microsoft 365 Copilot Business のご紹介